立命館大学 デザイン・アート学部
立命館大学大学院 デザイン・アート学研究科

(Faculty)

磯邉 美香 Mika Isobe

助教

■ 専門分野:コミュニケーションデザイン、デザインと経営 ■ 研究テーマ:デザインとポジティブアプローチを活用した創発的研究

学歴:
  • 2007年3月 多摩美術大学 美術学部 情報デザイン学科 卒業 学士(芸術)
  • 2009年3月 多摩美術大学大学院 美術研究科 デザイン専攻情報デザイン 修士課程修了 修士(芸術)
  • 2023年3月 早稲田大学大学院 経営管理研究科 修士課程修了 修士(経営管理)
  • 2025年3月 立命館大学大学院 経営学研究科 企業経営専攻 博士課程修了 博士(経営学)

職歴:
  • 2013年9月〜現在 株式会社M-Ink. 代表取締役社長(デザイナー)
  • 2025年4月〜現在 立命館大学 経営学部 助教

これまでの実績・研究概要

これまでアート、デザイン、経営と横断的な活動を行ってきました。テレビ局・IT系スタートアップ企業、ファッション・エンタメ業界など、様々な業界の仕事に携わってきました。現在はポジティブアプローチを軸としたデザイン研究を中心に行っています。変化の激しい社会環境の中で、組織には柔軟な対応力や創造的な価値創出が求められています。デザインができることは何か。私の研究では、より生成的かつ未来志向の組織開発において「デザイン」と「ポジティブアプローチ」とを接続することで、より良い社会を創造する探究をしています。

研究の方向性

より広い視野でデザインやアートと社会との関わりを捉え、社会との相互作用を豊かにするアプローチを模索していきたいです。デザインやアートがどのように社会と接続し文化的価値を創造するかに焦点を当て、組織やコミュニティの変革における役割を考えていきたいです。本学部で掲げている「美」の観点は、これまで主観的な感覚と捉えられてきましたが、人間らしい視点として学問を根底から覆す力を持つと考えます。分断されていたものを再接続するようなイノベーションが、未来的でポジティブな社会を創るきっかけとなることを目指しています。

メッセージ

今の世は正解のある問いと答えに一生懸命な空気に包まれているように感じます。けれど、そもそも正解なんてあるのでしょうか。「正解のない問い」と向き合うこと。何が正しいかよりも、自分はどう感じるか、どうしたいか。「わからない」ことは不安でもありますが、それこそが未来を切り開く原動力になると感じています。デザインやアートは、型にとらわれない自由な発想が求められる領域です。自身の感性や言葉、行動を信じられるよう、多くの思考と経験を通じて自分にしか描けない世界をたくさん見つけてほしいと思います。