佐藤 弘隆 Hirotaka Sato
准教授
■ 専門分野:都市の歴史・地理、歴史文化資源、京都学 ■ 研究テーマ: ・歴史的都市の空間・社会の変容に伴う祭礼の運営基盤の再構築 ・地域の歴史文化資源の保存・活用に関するデジタル人文学的アプローチ
- 2013年3月 立命館大学 文学部 人文学科 京都学プログラム 卒業 学士(文学)
- 2015年3月 立命館大学大学院 文学研究科 地理学専攻 博士課程前期課程 修了 修士(文学)
- 2019年3月 立命館大学大学院 行動文化情報学専攻 文化情報学専修 博士課程後期課程 修了 博士(文学)
- 2019年4月〜2022年3月 立命館大学 文学部 地域研究学域 京都学専攻 特任助教
- 2022年4月~2023年3月 愛知大学 地域政策学部 助教
- 2023年4月~現在 愛知大学 地域政策学部 准教授
これまでの実績・研究概要
京都市の旧市街地や東海地方の城下町・宿場町などを対象に、歴史的都市の空間・社会的変容と祭礼の運営基盤の再構築に関する地理学的研究を進めてきました。学生時代からのフィールドである船鉾町(京都市下京区)では、(公財)祇園祭船鉾保存会の一員として祇園祭・船鉾の継承に関わりながら、参与観察を継続しています。また、デジタル・アーカイブや歴史GISの技術を用いた地域の歴史文化資源の保存・活用も進めてきました。京都市指定有形文化財の長江家住宅では、所蔵品データベースを活用しながら、京町家での暮らしの文化の継承を実践しています。
研究の方向性
今後もフィールドワークに出かけることで日本各地の様々な事例に触れながら、都市と祭礼との関係性を地理学的視点から見つめ直し、地域性豊かな祭礼文化の継承に貢献していきたいと考えています。そして、このような研究で培われた地域に関わる知見やデジタル人文学の方法論を駆使しながら、地域住民や企業、行政などと連携し、歴史文化資源の持続的な保存・活用を実現していくための歴史的都市の未来像や情報共有の仕組み(アーカイブデータ・GISデータ等を含む)を考えていけたらと思います。
メッセージ
地域に根差した歴史や文化は、今日のデザインやアートの営みに深く結びついています。私のゼミでは、京都をはじめとした歴史的都市をフィールドとし、祭礼や町並みなどの歴史文化資源がどのように形成され、継承されてきたのかを探ります。過去と現在をつなぐ創造性や地域性に着目しながら、地域の空間や社会と対話する歴史地理学の可能性をデザイン・アート研究のなかで共に考えてみませんか。あなたの表現の軸となる新たな価値観が見つかるかもしれません。また、地元の祭りを続けるために何かを変えたいという熱い想いを持っている方も待ってます。