立命館大学 デザイン・アート学部
立命館大学大学院 デザイン・アート学研究科

(Faculty)

岡田 万里子 Mariko Okada

教授

■ 専門分野:身体表現・音楽・芸能文化 ■ 研究テーマ: ・京都祇園における日本舞踊京舞井上流の伝承と表象に関する研究 ・江戸時代の京都・大阪における舞踊と演劇 ・歌詞と脚本の研究 ・江戸時代の劇場音楽ならびに巷間の音楽の研究 ・身体表現の記録媒体としての映画の研究

学歴:
  • 1991年3月 早稲田大学 第二文学部 文芸専修卒業 学士
  • 1995年3月 早稲田大学大学院 文学研究科 芸術学(演劇)専攻 修士課程修了 修士(文学)
  • 1999年3月 早稲田大学大学院 文学研究科 芸術学(演劇)専攻 博士後期課程 単位取得退学
  • 2011年10月 博士(文学)早稲田大学大学院 文学研究科

職歴:
  • 1997年4月〜1999年3月 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 助手
  • 1999年4月〜2001年3月 立命館大学衣笠総合研究機構ポストドクトラルフェロー
  • 2001年4月〜2003年3月 京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター特別研究員
  • 2009年4月〜2012年3月 日本学術振興会特別研究員
  • 2009年11月〜2010年10月 パリ第4大学ソルボンヌ校極東研究センター 招聘研究員
  • 2012年9月〜2013年4月 ミシガン大学 トヨタ招聘教授
  • 2014年4月〜2022年3月 桜美林大学リベラルアーツ学群 准教授
  • 2022年4月〜現在 桜美林大学リベラルアーツ学群 教授

これまでの実績・研究概要

能楽論をテーマに卒業論文を執筆後、出版社勤務を経て大学院に進学し、日本舞踊のひとつ京舞井上流の歴史的研究に取り組みました。在学中に勤めた早稲田大学演劇博物館や立命館大学アート・リサーチセンターで演劇の展示や共同研究に携わり、その後はフランスやアメリカの大学で研究や教育に従事しました。これらの経験を経て、表象や間テクスト性、ジェンダー、ポストコロニアルといった多様なアプローチを取り入れるようになりました。現在は、1890年代にアメリカへ渡った日本の舞踊家の足跡を辿っています。

研究の方向性

京都は、東京で生まれ育った私にとって、常に魅力的で奧深い場所でした。大学院生の頃から通い詰めてきた京都で、身体表現を研究できることは、大きな喜びです。京都は早くから観光都市として発展し、観光客を魅了するために、さまざまな身体の振る舞いや装いが「デザイン」されてきました。デザイン・アート学部/研究科においては、これまで研究してきた京舞井上流を中心に京都や近畿地方における身体表現が、どのように演出・造形されてきたのかを分析したいと考えています。

メッセージ

芸術や表現は、常に時代や社会と深く結びついています。日本の舞踊や演劇の歴史を研究していると、過去の作品が、その時代の背景や社会の動きと切り離せないことが見えてきます。デザインとアートを学ぶみなさんには、ぜひ社会や世界、そして歴史にもしっかり目を向けてほしいと思います。芸術至上主義に陥らず、常に批判的な視点をもって、世界と向き合ってください。