桐村 喬 Takashi Kirimura
教授
■ 専門分野:地理情報科学・歴史GIS・3D GIS ■ 研究テーマ:都市内部の居住分化(住み分け)に関する都市地理学的研究
- 2005年3月 立命館大学 文学部 地理学科 地理学専攻 卒業 学士(文学)
- 2007年3月 立命館大学大学院 文学研究科 地理学専攻 博士課程前期課程 修了 修士(文学)
- 2010年3月 立命館大学大学院 文学研究科 人文学専攻 博士課程後期課程 地理学専修 修了 博士(文学)
- 2010年4月〜2012年3月 立命館大学 衣笠総合研究機構 ポストドクトラルフェロー
- 2013年4月〜2014年1月 日本学術振興会 特別研究員(PD)(受入機関:東京大学)
- 2014年2月~2016年3月 東京大学 空間情報科学研究センター 助教
- 2016年4月~2019年3月 皇學館大学 文学部 助教
- 2019年4月~2023年3月 皇學館大学 文学部 准教授
- 2023年4月~現在 京都産業大学 文化学部 准教授
これまでの実績・研究概要
主に日本の都市を対象として、都市の内部での居住分化(住み分け)に関する都市地理学研究を、GIS(地理情報システム)や人工知能的アプローチを用いて進めてきました。また、近現代の地理空間情報の歴史GIS研究や、都市景観の3D可視化などにも取り組んでいます。加えて、位置情報付きのSNSデータからの人流や方言、文化の空間的な分析など、ビッグデータを用いた地理情報科学研究も行っています。近年は、3D GIS研究を応用して、建物高さの時空間的な移り変わりと居住分化との関係に注目しながら研究を進めています。
研究の方向性
主に居住分化に注目しながら、3次元的な視点も含めた都市の時空間的な変化について、3Dデータや人流データのようなビッグデータを活用しつつ、都市地理学、地理情報科学的な研究を進めていきたいと考えています。また、行政や地域との連携も深めながら、この研究で得られた過去や現在の都市景観についての3Dデータを、ジオデザインを通してまちづくりなどに活用する方策についての研究を展開することも視野に入れています。
メッセージ
私が専門とする地理情報科学や地理学は、どこにどんなものがあるのかを示す情報である地理空間情報を取り扱う総合的な学問です。すべての地理空間情報は、地図に描き出すことができ、地理情報科学や地理学の研究者は、そのような地図を通して地域の姿を観察します。さまざまな地理空間情報が表現されたデジタル/紙の地図を通して、地域に積み重ねられてきた歴史や現在の社会の状況を読み取り、これからの地域のあり方をどのようにデザインするかを、地理情報科学や地理学の視点から、一緒に考えてみませんか。