立命館大学 デザイン・アート学部
立命館大学大学院 デザイン・アート学研究科

(Faculty)

中山 雅人 Masato Nakayama

教授

■ 専門分野:フィジカル/サイバー空間デザイン、音情報処理 ■ 研究テーマ:音を中核とするバーチャルリアリティおよび音情報デザインの研究

学歴:
  • 2001年3月 近畿大学 生物理工学部 電子システム情報工学科 卒業 学士(工学)
  • 2003年3月 和歌山大学大学院 システム工学研究科 博士前期課程修了 修士(工学)
  • 2007年9月 立命館大学大学院 理工学研究科 博士後期課程満了
  • 2010年12月 博士(工学 立命館大学)

職歴:
  • 2004年4月~2007年3月 立命館大学 理工学部 助手
  • 2008年4月~2021年3月 近畿大学 生物理工学部 非常勤講師、研究員
  • 2012年4月~2017年9月 立命館大学 情報理工学部 助手、特任助教
  • 2017年10月~2018年3月 立命館大学 立命館グローバル・イノベーション研究機構 准教授
  • 2018年4月~2025年3月 大阪産業大学 デザイン工学部 准教授、教授
  • 2023年9月~2025年3月 大阪産業大学 副学長
  • 2025年4月~現在 立命館大学 情報理工学部 教授

これまでの実績・研究概要

私は「体感できるシステムのデザイン」をテーマに、人の感性に関わる設計を重視し、音を中心とした多様な研究に取り組んできました。近年は、音を中核とするバーチャルリアリティの研究を重点的に進めています。具体的には、音の放射・制御(錯覚型音像ホログラフィ、視聴覚融合型バーチャルリアリティ、パラメトリックスピーカ、音スポット再生、超音波ハプティクス)、音の収録・分析(高品質な音の受音、環境音の分析、音レーダー)、音の生成・知覚(サイン音の設計、不快音の低減や快音化)など、広範な領域にわたる研究に取り組んでいます。

研究の方向性

私はデザイン・アート学部/研究科において、情報領域(理系)を担当します。情報分野における専門性をさらに深めるとともに、文理融合や分野横断型の研究に学生が主体的に取り組める環境の構築を目指しています。これまでに培ってきたメディア情報学や工学的アプローチを基盤に、デザインやアートの視点を取り入れ、人の感性により深く切り込む研究を推進していきます。さらに、生成AIをはじめとする先端技術を活用し、フィジカル/サイバー空間デザインや音情報処理への応用に加え、デザインやアートといった感性領域を理解・支援するシステムの開発・活用にも積極的に取り組む予定です。

メッセージ

デザイン・アート学部・研究科は、従来の芸術系や工芸系の学部とは異なり、デザイン、アート、そしてサイエンスを融合した全く新しい学びの場です。ここでは、学生が主体的に学び、研究を進めるプロジェクト型の教育を展開しています。そのためには、「自分のやりたいこと」や「目指す理想像」を早い段階で見つけることが重要です。それがデザイン、アート、サイエンスと結びついている学生には、本学部・研究科において、多様な分野の専門家からの指導を受けながら、理想の実現に向けて学びを深めるための環境が整っています。受験生の皆さんには、ぜひ明確な目標を持って、この新たな学びの場に挑戦していただきたいと思います。