2022年10月29日

現代社会が直面する諸課題に対して政治学が貢献できること―人文科学研究所での共同研究を手がかりとして―

立命館大学産業社会学部 准教授 加藤 雅俊

 地球環境問題や新型コロナウイルス感染症の拡大をはじめとした世界規模の課題から、貧困・格差の拡大や様々な不平等の存在などの国内的な課題まで、現代社会は様々な課題に直面している。これらの諸課題に対して、アカデミズムは様々な知見を蓄積してきているものの、その意義と限界については十分に理解されていない。〈グローバルなリスク〉をはじめとした様々な諸課題に対して、人文・社会科学はどのような貢献をなし得るのだろうか?本報告では、報告者の専門である政治学の知見と、人文科学研究所での共同研究の経験をふまえて、人文・社会科学の可能性と課題について考察し、新しい時代の〈知〉のあり方を検討する。