日本を伝える
Jan 17, 2017

今年、52年目を迎えた落語研究会は、2017年1月現在、18人が活動し、学内で年に4回の公演や他大学との公演を行っている。そして、老人ホームや地域のお祭り、小学校などで、1年に200回近くのボランティア公演も行っている。「自己満足で終わらず、今まで以上に観客を楽しませる」ことを目標に、舞台で落語を披露している彼ら。江戸時代から続く日本の伝統である落語は、この立命館大学でも多くの笑いや涙を生んでいる。
メクリ
演者の高座名が書かれているもので、紙をめくり座布団を返して、次の演者のために高座を整える役目は、お茶子(おちゃこ)さんと呼ばれる。
扇子と手ぬぐい
小道具として、扇子は箸や手紙、お銚子やタバコといったものに見立てたり、手ぬぐいは、財布や本、袋のように使うこともある。小道具として使うことはなくても必ずこの2つを持って舞台に上がる。
見台と膝隠し
見台と膝隠しは、上方落語で使われるテーブルと衝立で、小拍子や扇子で見台を叩き、小道具としても使われる。
大太鼓(おおど)と締太鼓
出囃子や、開場の合図にも使われる。開場と同時に鳴らされる一番太鼓、開演の合図が二番太鼓で、終演時に叩くのは、追い出しと呼ばれる。大太鼓は吊るして使用し、曲によっては大太鼓と締太鼓を同時に使う。
篠笛と能管
篠笛は唄用とお囃子用があり、「落語研究会」では指穴が不ぞろいで音階が調律されている唄用を使用している。能管は、本体は竹でできており、管の内部には漆が塗られている。もっとも特徴的なのは、唄口と指穴の間に「のど」という竹筒が仕込まれており、甲高い音が出るようになっている。
三味線
三味線には、細棹、中棹、太棹の3種類があり、「落語研究会」では長唄に使われる細棹と津軽三味線の太棹を使用している。三味線の皮は犬や猫の皮が使用され、材質は花梨、紫檀、紅木などがある。
部活動の特徴や魅力について、お二人にインタビューを行いました。
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伊藤真一さん/法学部2回生
〔高座名:52代目安心亭立命〕 -
時信和佳さん/文学部1回生
〔高座名:立の家李白〕
- Q1「落語研究会」の特徴は?
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私たちは江戸落語も上方落語もどちらでも自分がやりたい落語にチャレンジしています。落語はもちろん、演者の入退場の際の出囃子や、はめもの(噺の途中にはいるBGM)をするため、全員が太鼓、三味線、笛のいずれかを担当します。
伊藤さん
- Q2落語の魅力は?
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落語は江戸時代から続くものですが、現代でも多くの人を笑わせることができるのはとても面白いところです。町人や昔の人の風習に自分のアレンジを加えて、いろいろな世代の人を楽しませることができます。
伊藤さん
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「落語は生き物」といわれ、同じ演目でも人によって雰囲気が大きく変わります。自分で実際に演じてみると、思っていたものとは全く違うものになることもあります。演者による違いも楽しめます。
時信さん
- Q3トリビアを教えてください!
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演者が登場する際に太鼓や笛がなる出囃子はいつも同じものではなく、私が練習している太鼓だけでも20曲あります。演者によっては出囃子にもこだわって曲を決めています。
伊藤さん
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落語には江戸落語、上方落語とあり、江戸落語は江戸弁で田舎言葉を使ったりします。上方落語は、見台と膝隠しが使われ、はめものという演出効果があり、太鼓や三味線で噺を盛り上げます。
時信さん
- Q4今後の目標を教えてください。
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2月に行われる、200人以上が学生落語日本一を競う「日本学生落語選手権『策伝大賞』」で、良い結果を残したいです。また、落語を知らない学生に落語の面白さを知ってもらい、観客のみなさん全員を笑わせることができるようになりたいです。
伊藤さん
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落語をしている他大学の学生とつながりを持ち、一緒に公演をすることで、より多くの人に落語を聞いてもらう機会を増やしたいです。また、落語は男性がしている、というイメージが多いと思いますが、女性の方がリアリティがあったり、面白さが勝ることもあるので、女性にも落語に挑戦してほしいです。
時信さん