地域に愛されるアメリカンフットボール部を目指して~小学生の登校を見守るスクールガード活動へ参加~
2017年6月、草津市立南笠東小学校の通学路の交差点で、地域住民とともに、笑顔で子供たちに挨拶をし、登校を見守る学生たちの姿があった。びわこ・くさつキャンパスを拠点とする、アメリカンフットボール部「PANTHERS」の有志のメンバーだ。このスクールガード活動を中心となって始めたのが、マネージャーを務める山本さんだ。
山本さんは、小学生の頃からアメフトを始め、選手として打ち込んできた。3回生からマネージャーになったことをきっかけに、PANTHERSを、地域交流を積極的に行い、人々に親しまれるアメリカの大学のアメフトチームのようにしたいと考えるようになった。衣笠キャンパス周辺でボランティア活動に取り組む体育会の学生の話を聞き、PANTHERSでも地域への感謝の気持ちをこめてボランティア活動に取り組むことを決意。草津市役所に相談するなど模索した結果、大学の紹介で笠山地区の自治会の方の話を聞くことができ、スクールガード活動に今年6月から参加することになった。
子供たちに笑顔で声かけを
計画当初は山本さん、主将の近江克仁さんを含む3人からスタート。「自分たちの活動を見て、参加してくれる部員が増えていってほしい」と、強制するのではなく、自主的な参加を大切にしてきた。活動は、毎週水曜日の朝、現在のメンバー9人がシフト制で行っている。車道側に立ち、子供たちの安全に気を配りながら、笑顔で声をかける。最初は、いつもとは違うアメフト部員の存在に子供たちも不思議そうだったが、笑顔を絶やさず接し続けたところ、翌週には目を見て挨拶を返してくれたり、「PANTHERS!」と声をかけてくれ、とても嬉しかったという。
自分たちの取り組みをさらに広げていきたい
スクールガード活動だけでなく、大学から練習場所までの道を清掃したり、地域の方と公園の清掃活動にも取り組んでいる。練習で選手が参加できないときは、スタッフの自分たちだけでも参加したいという山本さん。「スクールガードの活動や清掃活動などを継続させ、自分たちにできることがあれば新しい活動にもどんどんチャレンジしていきたい。そして、ぜひ地域の人にも試合に応援にきてもらいたいです」と今後への意欲と期待を抱いている。
PROFILE
山本勝也さん
立命館宇治高等学校(京都府)卒業。立命館大学体育会アメリカンフットボール部のマネージャーとして、ホームページやSNSの管理、動画の作成や観客向けの冊子を作成など、「PANTHERS」の企画広報を担当。今年度は「BIG UP~感謝と尊敬の心を持ち、大きく成長する~」をスローガンにチーム一丸となって、日本一を目指す。ヒップホップ音楽が好きで、作曲することもある。