「フットゴルフ※を始めて、大きく成長できました。知らない世界に飛び込んでみてよかったです」と語るのは、2016年に開催されたフットゴルフのアルゼンチンワールドカップに学生で唯一日本代表として出場した髙波瀬さん。今では、フットゴルフ学生連盟を立ち上げ、フットゴルフの普及活動に精力的に取り組んでいる。
※サッカーボールの5号球を使い、ゴルフコースで18ホールを回る、サッカーとゴルフを融合したスポーツ

熱中できるスポーツとの出会い

2回生の時、「運動神経を生かして、日本代表になれるようなスポーツをやってみろ」という高校時代の先生の言葉を思い出し、インターネットで探して興味を持ったのが、フットゴルフだった。まずは体験してみようと、年に数回開催されている日本フットゴルフ協会主催の「ジャパンオープン」に出場。サッカー、ゴルフの未経験者でも、コースマネジメントで結果をだせることに魅力を感じ、練習に打ち込む日々が始まった。フットゴルフの競技者はサッカー経験者が9割で、ほとんどが社会人という。サッカーの経験が全くなかった髙波瀬さんは、公園でボールを蹴る練習から始めた。動画を参考にしたり、自分の動画を送ってアドバイスをもらうなど、試行錯誤したという。サッカー経験者と未経験者では、ボールの飛距離に大きく差がついてしまうため、その差を埋められるようにパットの技術を磨いた。今では、それが自分の強みとなったという。

日本代表としてワールドカップに出場

2015年の10月に開催されたジャパンオープンの際、4位の成績でファイナルステージに進出した高波瀬さんは、フットゴルフ協会の推薦を受け、2016年1月、ワールドカップに出場した。選手250人中、最年少での出場でプレッシャーもあったが、「いろんなことを吸収しよう。楽しもう」と思い切って戦うことができたという。結果は、納得のいくものではなかったが、スポーツを通して世界各地の選手と交流できたことは貴重な経験となった。

初めての「学生カップ」を開催

ワールドカップ出場後、以前から「フットゴルフをもっと広めたい」という思いを持っていた高波瀬さん。学生にフットゴルフを体験してもらう機会をつくるため、企画から運営まで一人で行い、2016年3月に初めての学生の大会「学生カップ」を開催した。その後も開催を重ね、大会の継続的な運営と活動の幅を広げていくため、2017年1月、フットゴルフ学生連盟を立ち上げた。今年からは、立命館大学のフットゴルフ仲間や関東の学生仲間とともに、関西、関東でそれぞれリーグ戦を行う「フットゴルフ学生リーグ」を開催している。

新しい世界が自分を変えた

「常に自分からアプローチするようになり、自発的に挑戦していくようになりました」と、フットゴルフを通じた自身の成長を振り返る髙波瀬さん。卒業後も、フットゴルフ、そして普及活動を続けていく予定だ。今後の目標は、「2018年12月にモロッコで開催されるワールドカップの日本代表に選出されること。そして、世界で戦える選手になりたいです」と笑顔で語ってくれた。

PROFILE

髙波瀬 史人さん

松阪高等学校(三重県)卒業。小学校から高校までは野球に打ち込む。 山浦一保教授の組織心理学ゼミに所属し、「課題失敗時の笑顔が及ぼす心理的影響」について研究中。2016年1月、日本フットゴルフ協会より、フットゴルフ普及メンバーに選出。2017年7月に開催された「関西フットゴルフリーグ2017」にて自身初優勝を果たす。

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