制作の魅力

RBCは、週に1度のお昼の放送や学園祭の司会やステージ運営、硬式野球部の立同戦の生放送などを手がけている。現在、RBCの制作部長を務める青木さんは、もともとメディアに興味をもっていたわけではなかったが、野球中継や学園祭に関われることに魅力を感じて入部。自分が思い描いていたものを実現できる仕事をしたいと制作を選んだ。「自分の提案に他のパートのメンバーが協力してくれて、出来上がったものを評価してもらえると、とても嬉しいです」と笑顔で話す。メンバーと接する機会が多い部長の仕事に興味を持ち、2回生の冬、制作の部長に立候補した。部長として、毎週びわこ・くさつキャンパスと大阪いばらきキャンパスで行われる座学や実践練習の指導を行っている。メンバーはそれぞれ自分の興味や関心が違うため、全員が同じ目標に向かって取り組むことは難しい。そのため、メンバーのやりたいことを把握して担当業務を振り分けるなど、メンバーの意思を尊重することを大切にしているという。

初めての学外発信

2018年2月、RBCは草津市役所から、コミュニティFM「えふえむ草津」の番組内のオリジナルコーナー、「あいあい草津」の制作について誘いを受けた。近年、学外への情報発信をしたことがなかった青木さんたちは、「一般の方たちに向けた番組を自分たちの手で作ってみたい」と挑戦することを決めた。

月に1度の番組は、RBCの中から、制作、アナウンス、音声パートの16人が4人ずつチームを組んで担当。市役所から与えられる「遺跡」「知事選」「草津の観光名所」などのテーマをもとに、1カ月間で内容や取材対象を検討し、アナウンサーや音声のメンバーと共に取材に行き、学内のブースで収録している。「テーマからどのような内容にしていくのか考えることはとても難しいですが、それまで興味がなかったことや知らなかったことを学び、突き詰めていくことが面白いです」と話す。観光情報や選挙啓発など、テーマもさまざまなため、幅広い年代の人が楽しめるように心がけている。収録前は、客観的な感覚を重視し、納得いくまで何度もリハーサルを行う。これまで学内での放送では経験しなかった、言葉づかいなどの指摘を受け、自分たちの甘さも痛感したことも。「あいあい草津」を制作した経験から、学内の放送でもより内容を濃いものにしようと意識も高まったという。

RBCの活動ではラジオ番組制作以外の活動もあり、青木さんはその両立に苦労したが、他のパートにも迷惑がかからないようスケジュール管理を徹底している。もともと、人と話すことがあまり得意ではなかったが、制作の活動を通して、先輩や後輩、外部の人とも積極的に話せるようになったという。「あいあい草津」は、今年4月から1年間限定での依頼だが、自分たちの番組が認められ、来年度以降も続いていってほしいと強く願っている。

PROFILE

青木一峰さん

北嶺高等学校(北海道)卒業。趣味は読書と野球観戦。中学では卓球部に所属。休日は、アルバイトや映画を見て過ごす。RBCでは、2017年の春、秋、2018年の春の立同戦をメインで担当。「あいあい草津」では、4月の入学式、7月の制作を担当し、秋にも行う予定だ。

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