「Make Our Wonderful!(私たちの生活を楽しくしよう)」をモットーに、学生の生活がよりよくなるようスマートフォンアプリやウェブサービスの開発をおこなっている学生団体「watnow」。現在は18人が複数のプロジェクトに分かれ活動している。そのwatnowが、立命館の図書館アプリ「RIL(リル)」を開発した。このアプリは、「たくさんの本と出会おう」をコンセプトに図書館の協力を得て、立命館大学の図書館の開館情報や蔵書検索できる機能や図書の購入リクエストができる図書館のホームページへ簡単にアクセスできるようになっている。この企画を立案し、プロジェクトリーダーとして開発に取り組んできたのが、内西さんだ。
※立命館大学公式のものではありません

学生生活をより便利にしたい

中学時代から情報技術に興味を持ち、工業高校を卒業した内西さんは、専門性を高めるために大学ではIT系の活動をしたいと考えていたという。2回生のときに「学生目線でアプリをつくる」という考えに共感し、watnowの活動に参加するようになった。これまで「バスデス。」などのアプリ運営などに携わってきた内西さんだが、自ら企画したアプリ開発は初めてだったという。

アプリの開発に至ったきっかけは、あまり図書館を利用することがなかった内西さんが、図書館を活用し、多くの本を読むことで学生生活が変わるのではないかとふと思ったこと。そこから、利便性が高いツールを開発し、より多くの学生が図書館を利用しやすくしようと考え、2016年8月、エンジニアである内西さんとチームメンバー3人がデザイナー、エンジニア、広報をそれぞれ担当し、プロジェクトがスタートした。

お互いに刺激し合えるチーム開発

2016年12月にベータ版をリリース後、バグの修正等を行い、2017年3月に本格的にリリースを開始した。ベータ版のリリース後は、修正も多かったが、その際に学んだことも多かったという。アプリ開発の知識は先輩たちから学び、これまでwatnowの活動で積み上げてきた知識を生かしてきた。アプリ開発の魅力は、チーム開発だと話す内西さん。特に今回のアプリでこだわったデザインは、内西さんのイメージしていたものより、デザイナーの製作でさらに良いデザインになったという。チームメンバーだけでなく、watnowのメンバーからもアドバイスをもらい、みんなで刺激し合い、つくりあげることができた。

図書館を身近に感じ、もっと本にふれてほしい

現在、アプリのダウンロード数は約400とまだ少ないが、これからもっと多くの学生にアプリを使ってもらい、図書館を身近に感じてほしいと話す。今後は、「RIL」の機能をさらに充実させ、ブックマークなど追加していきたいという。初めてのアプリ開発で多くの学びを得た内西さんは、将来、地域開発などに生かせるアプリを開発することを目指している。

PROFILE

内西功一さん

滋賀県立彦根工業高等学校(滋賀県)卒業。高校では、テニス部のキャプテンとして、テニスに打ち込む。現在、高性能ソフトウェアシステム研究室に所属し、アプリ開発時などは、学内を散歩してリフレッシュする。

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