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RS学園通信特別号「2021年度のスタートにあたって -2020年度の新型コロナウイルス禍での実践をふまえて-」

冊子版(PDF)

 2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大により学生・院生が学びや学生生活について甚大な影響を受けた年でした。こうしたなかで、大学は試行錯誤しながらも学生に教育的な価値を提供すべく、「新型コロナウイルス禍に対する学びの緊急支援」をはじめとした様々な工夫を重ね、学びと成長を実現する取り組みを進めてきました。また、新型コロナウイルス禍での影響について、特に学生(学友会)から、学生からの視点で問題点等の指摘が出されました。学友会とは懇談会等でコミュニケーションを重ね、2020年度全学協議会代表者会議でも協議のテーマとして取り扱いました。
 このような未曽有の事態に向き合い、乗り越えていくためには、立命館大学の学生・院生・教職員・関係者の全構成員の結束が重要となります。2021年度はR2020後半期で築いてきた基盤、ならびに新型コロナウイルス禍のなかで得た経験をもとに、従来とは違うレベルでの教学、学生生活の創造を構築していきます。それとともに、2021年度は未来に向けた取り組みとしてR2030チャレンジデザイン(中期計画)を具体的に進める画期となる年度にあたることから、2020年度の取り組みや経験を取りまとめ、未来への展望につなげることを目的に、このRS学園通信を発行します。


第1章 2020年度の新型コロナウイルス感染拡大による影響と立命館大学の取り組み

 2020年度においては新型コロナウイルス感染拡大により、大学のあり方や、教学・学生生活を含む「日常」や「当たり前」が一変しました。大学は、学生と教職員の生命・健康を守ることを最優先としたうえで、大学の根幹をなす教学・研究活動を継続する方法を模索しました。春学期にWEB授業への移行を判断した際には、授業の実施や学生のみなさんの学びと諸活動を支援するための包括的な「学びの緊急支援策」(学園全体で総額25億円)を具体化しました。4月下旬から、①全学生を対象とする一律3万円の情報環境整備のための緊急支援金の支給、②情報環境整備が困難な学生のみなさんを対象とするパソコンとモバイルルーターの無償貸与、③開講直後には一時動作が不安定であったmanaba+Rの抜本的な増強、④状況の変化にかかわる学生のみなさんからのさまざまな疑問に答えるFAQサイトの新たな整備、⑤各学部で必要な機材・ソフト・郵送できる実験キットの購入などを実施しました。


 このほか、WEB授業の質を確保するため、教員対象のサイトにWEB授業に関する案内や情報提供のためのページなども設けました。図書館では、5月の連休明けから郵送による貸出サービスを開始し、電子書籍の契約規模も大幅に拡大しました。学生生活の面では、アルバイトの停止や家計の急変などの経済的な困難を抱える学生に対して、校友や教職員等からの篤志・ご寄付を得ながら緊急生活支援金として9万円(月額3万×3カ月)の給付を行い、約3,800名の学生が利用しました。国の学生緊急支援金制度の適用と合わせれば、約1万名の学生に対して、総額10億円を超える規模の支援となりました。
 課外自主活動については、感染リスク等の低減を工夫している団体に対して活動計画書の点検や、執行部学生との面談等を実施し、限定的な対面活動の再開を認めてきました。対面活動再開後も、各団体には教職員ならびに顧問・部長・副部長等によるサポートを行っています。こうした対応に加え、新型コロナウイルス感染対策に関わる啓発を目的に動画やクイズ等の教材を開発し、多くの学生が感染予防の理解を深めました。
 また、WEB授業を進めたことで、対面授業がもつ固有の価値・役割を改めて認識する機会になりました。秋学期からは、可能な範囲で対面授業を再開していく方針を定めました。同時に、誰もが学び学び合える環境を創出するため、対面授業でもライブ配信や録画配信を推奨することとしました。そのために、①対面授業の同時ライブ配信・録画配信が可能となるよう、約600の全教室にカメラ・スピーカーシステムを整備し、②大学全体でZoom(WEB会議システム)のライセンス契約を締結し、③学生が授業動画をダウンロードせずに視聴できるよう、ストリーミング配信システムのパノプトを導入し、④学内でのWEB授業の受講のために無線LANアクセスポイントの増強をしました。これらは、新型コロナウイルスへの一時的な対策にとどまらない、アフターコロナを見据えた新たな教学の質、学生生活の質を創り出す取り組みの第一歩となっています。


 しかしながら、学生のみなさんからは、WEB授業の質のバラつきに対する不満が出され、また授業の作業・宿題の集中やその多さに困惑するなど、これまでの基本的な学びのスタイルとは大きく異なる困難を経験することになりました。さらに、キャンパス利用の制限や課外自主活動への参画ができにくくなり、こうした問題を友達同士で話題にして解決・消化していく場も充分に作ることができませんでした。結果として、思い描いた学生生活を送れない残念さ、不満やストレスを感じた学生が少なくありませんでした。これらは、大学や学友会が実施したアンケートにおいても明らかでした。さらに、ご父母のみなさまからも多くの心配の声が寄せられました。
 このような学生のみなさんの声や実態をしっかりと受け止め、大学では新型コロナウイルス禍による急激な環境変化に対応するべく、新たな教学・学生生活を創り出そうと懸命に取り組んできました。すべての問題が解決されたとは言えませんが、この間生じた多くの困難のなかであっても、正課・正課外での学びのなかで新たな取り組みが生まれていることも事実です。大学は上述した状況や経験を全学で共有しつつ、アフターコロナを展望したときにどういう方向に向かうべきか、リアルを基本におきつつ、デジタルや様々な手法を加えることによって、学習・学生支援の諸施策をどのように発展させるべきかについて、学生・院生・教職員のみなさんと真摯に議論し、全構成員で団結して取り組んでいくことが重要と考えました。こうした立場から、第2章に記載したように、2020年度第1回全学協議会代表者会議において、学生(学友会)や院生(院生協議会連合会)との協議を進めました。


第2章 新型コロナウイルス禍での経験をふまえた学びや学費のあり方について
~2020年度第1回全学協議会※ 代表者会議での協議から~

 2021年1月27日、2020年度 第1回全学協議会代表者会議において、学生・院生・教職員・大学が新型コロナウイルス禍での経験をふまえた学びや学費のあり方などについて協議しました。新型コロナウイルス禍により、学生・院生が学習や学生生活に甚大な影響を被ったことを考慮し、その声を直接聞かせてもらいたいという趣旨から、理事長・総長も出席しました。


 第1議題の、「2020年度の新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえ実施してきた施策について」での協議内容は、次の通りでした。
 学友会は、新型コロナウイルス禍において対面授業の激減、留学の中止、課外自主活動の制限や学生間のコミュニティ形成が困難であったことなど、学びの機会の損失は大きく、人間的成長の機会を著しく損なわれたという認識を提示しました。学びに関わる特に顕在化した諸課題として、①「WEB授業における課題の増加」②「授業等で活用するICTツール(オンラインツール)の標準化」③「WEB授業で提出した課題等への教員から学生へのフィードバックの機会の担保」④「通信環境の整備」⑤「教育効果を高める講義形態の模索」⑥「課外自主活動の対面活動実施に向けた進め方」⑦「初年次教育の重要性と特に1回生のコミュニティ形成」などの問題点を指摘し、改善を求めました。これに対して大学側は、以下の見解を表明しました。

 

 新型コロナウイルス禍における学びの諸課題について、①WEB授業における作業・宿題の分量については、「単位制度の実質化」に向けて授業外学習は不可欠ですが、その負担が重くなりすぎないよう、「その分量と提出期間」に対する配慮を秋学期開講時に教員に対して求めました。②WEB授業で使用されるICTツールの「標準化」については、様々なツールが試行的に活用されている現状での統一は適切ではないため、今後対応が必要であると受け止めました。③授業の作業・宿題へのフィードバックについては、より教員が注力できるよう、教学部においてFDに関する懇談会やITスキルに関する研修会の開催などの支援をしてきました。フィードバックに関する基本的な考え方については、全学レベルで合意形成と共有化をめざし、一定のルールを作り上げる必要性を認識しています。④通信不良への対策として、大容量で安定的かつ高速であるオンライン環境の支援サービスの導入が計画されています。⑤今後の講義形態については、大学は対面授業とWEB授業のそれぞれのメリットを享受できるハイブリッド型(対面・WEB併用)を考えていきます。以上の点については、今後とも、学生相互の学びあい・ピアラーニングの場を確保する課題を共有し、学生のみなさんと議論を重ねていきます。
 課外自主活動について、⑥学生の生命・健康を守ることを最優先に、2020年4月からオンラインでの支援などを進めてきました。課外自主活動の取り組み自身が、みなさんの成長に重要であるという立場から、2020年6月からは対面での活動再開を段階的に進めています。クラブ・サークルの主体的・組織的な活動意義や構成員の安全・健康を守る活動計画を再確認するなかで、みなさんの人間的成長もあったと感じています。⑦2021年度の新歓期には、新1回生だけでなく2020年度入学の新2回生も対象とする企画を学友会と連携し、オリター団等の学生とともに、安全・安心なキャンパスで新入生を迎え入れることとしました。

 第2議題では、「新型コロナウイルス禍での経験をふまえた学費のあり方について」をテーマに協議を進めました。この協議では、学費の重みに応える教学の考え方を大学から説明しました。また、学費に見合った学びの実感の重要性について、継続して協議を重ねることを確認しました。
 リアルな学びとそれを満たす条件の整備、WEBを活用した新たな授業方法の開発、ならびにWEB授業受講のために大学は必要な環境の整備、家計急変などに対する奨学金・助成金の支給等、立命館大学は「新型コロナウイルス禍に対する学びの緊急支援」を他大学に劣らない内容と規模で実行してきました。しかしながら、キャンパスでのコミュニティ形成、友人作りや学び合いなどが著しく制限され、留学の中止も余儀なくされた状況下で、学生のみなさんが思い描いた学生生活を送ることができず、成長の実感を十分に得ることが難しかった現実や、学費の一部返還を求める厳しい声があることについて、大学は重く受け止めています。新型コロナウイルス禍は、大学の教育研究事業のあり方や、人と人との交流・学びと成長の場としてのキャンパスの価値等を問い直す重要な契機であると受け止めています。2020年度における実態の確認ならびに実践の成果をもとに、ウィズコロナ・アフターコロナにおける学習環境や学生生活を創造することを2021年度以降も追求していきます。
 学園財政に目を転じると、公費助成の二重の格差1のなかで、日本の私立大学にとっては、学費が大学運営の基盤的な収入となっています。学費収入による財政基盤があるからこそ、「新型コロナウイルス禍における学びの緊急支援」等を実行することが可能であり、大学の重要な使命である教育研究の質の向上を持続的に展開していくことが可能となります。学生のみなさんの学びと成長の実感を高めることは普遍的な課題ですが、新型コロナウイルス禍といった未曽有の緊急事態下にあっても、その時々の状況や実態に対応しながら、教育研究の質の向上、学びや成長の機会創出に努めることが、学費の重みに応える大学の責任であると考えています。また、こうした持続的な教学向上の営みは、在籍する学生のみなさんだけではなく、卒業生(校友)にとっても母校の価値向上として還元されるものです。2020年12月には、学長からのメッセージ「新たなキャンパスライフをつくる7つの宣言」を学生のみなさんに発信しました。

 2021年1月に開催された2020年度全学協議会代表者会議での協議は、新型コロナウイルス感染拡大による多大なる影響や課題について、学生・院生・教職員と大学とが認識を共有すると同時に、こうした苦難を乗り越え新たな大学、教学や学生生活を創り出す未来へのスタートの第一歩であったといえます。

1 日本の私立大学に対する公費助成は、次の構造的な矛盾を抱えています。①教育は公の性質を持つにも関わらず、日本の教育に対する公財政支出は低い水準にあり、高等教育段階では私費負担割合が約65%で、OECD平均の2倍以上に達しています。②また、私立大学(学校法人)も国立大学も同様に公教育を担う機関であるにも関わらず、私立大学への公費助成は国立大学の約4分の1で、学生ひとりあたり約13倍の格差が生じています。


第3章 R2030チャレンジ・デザインの具現化に向けた2021年度の取り組みについて

 2020年度はR2020計画の最終年度にあたり、2030年に向けた「学園ビジョンR2030チャレンジ・デザイン」を議決した年でもありました。「学園ビジョンR2030チャレンジ・デザイン」は、これまで述べてきた2020年度の新型コロナウイルス禍での経験もふまえ、学生・院生・教職員のみなさんともに具現化を図っていくものとなります。ここでは、この概要を紹介するとともに、2021年度の具体的な取り組みを記載します。

1.学園ビジョンR2030チャレンジ・デザインについて

 立命館大学は、2030年代のめざすべき姿として、社会共生価値の創出に向けて、①新たな価値を創造する次世代研究大学、②イノベーション・創発性人材を生み出す大学、の2つの柱を掲げています。
 また、その際に、(1)社会との共有知を創造する、(2)学びの価値を提供する、(3)自己変革する組織を実現する、という3つの重点目標を設定し、達成をめざします。この目標をふまえ、立命館大学のチャレンジ・デザインとして、①Ritsumeikan Knowledge Nodes 構想を核とした次世代研究大学の構築、②研究力の向上と教育の高度化をつなぐ教育の展開、③多様化する学習者に向き合う学びのシステムの適応性の向上、④オープン・イノベーションを推進する多元的な連携の構築、⑤多様な個を新しい価値の創出へと導く組織変革、の5つを課題領域として設定し、具体的な施策を取り決めて推し進めていきます。
 こうした取り組みを通じて、立命館大学から新たな価値や学びが生み出され続けることをめざします。また、この源泉となるのは、生涯にわたって社会に向き合いながら学び続ける学生・院生・校友・教職員などの主体者が人生の節目で立命館大学に集い、学び合うことにあると考えています。立命館大学は、この生涯にわたる学びの旅路の主体者の母港(母校)のような存在であるといえます。

2.立命館大学の2021年度の学びの充実に向けた取り組みについて

 R2020後半期計画では、学習者中心の教育、学びのコミュニティ形成、国際教育を軸として教学の質向上を図ってきました。そのために、重点的な基本課題の一つとして「学びの立命館モデル」の構築を進めてきました。これにより多様な学習支援、履修指導、コモンズをはじめとしたピアラーニング支援や、学生支援・課外自主活動支援に関わるSSP(Student Success Program)、立命館・社会起業家支援プラットフォーム(RIMIX)、立命館大学オンライン交流促進プロジェクト(RI-sA)などの取り組みが広がりました。この結果、例えば、2017年度から2019年度の調査では、授業外学習時間2が伸びただけでなく、語学力を測る基準の一つであるCEFRの成績をみると、B1レベルに達する学生が増加傾向にあります。このように学習環境の改善が進み、その効果も検証されていますが、さらなる向上が求められます。R2030チャレンジ・デザインの具体化の取り組みの施策として、キャンパスDX(デジタルトランスフォーメーション)を積極的に推進するなかで、「誰もが、いつでも、どこでも、学び、学び合える」環境をめざし、みなさんの学びのさらなる充実に取り組みます。
 このようなR2020計画での到達点や課題、新型コロナウイルス禍での経験や「学園ビジョンR2030チャレンジ・デザイン」をふまえた学びの充実に向けて、2021年度には以下の点に取り組みます。


  • 授業について
    2021年度は、キャンパス内で対面授業を受講する機会を増やし、対面とWEBを組み合わせて実施する授業においても、可能な限り対面授業の回数を増やします(対面授業を含む授業3はBCPレベル2の状況下で全体の9割となっています)。また、対面授業やWEB授業など、各科目の授業実施形態はシラバスに記載し、公開します。また、「学びの立命館モデル」を発展させ、様々な研究成果にふれながら学ぶ機会の拡大に向けた検討を始めます。

  • つながり・交流促進について
    2021年4・5月には、学友会新歓実行委員会やクラブ・サークル活動に参加する学生のみなさんと連携し、課外自主活動への参加や立命館大学への入学を歓迎する企画を実施します。オンキャンパスでは、対面ブース形式の活動紹介企画やホール・大教室等を利用した発表・プレゼンテーションの企画を行います。また、オンラインでは「Ritsumeikan Cyber-Campus」(大学)や「FrontieR」(学友会)など様々な方法で交流の場を設定し、つながり・交流を促進します。21年度新入生ならびに20年度新入生についても、交流の促進を図ります。
     
  • クラブ・サークルなどの課外自主活動について
    新型コロナウイルス感染拡大防止策を徹底しながら、対面により課外自主活動を実施する団体を2021年4月時点で200団体以上に増やし、継続して支援していきます。2021年度も対面での活動を希望する団体へは、新型コロナウイルス感染対策の啓発などの支援を継続していきます。
     
  • 留学・国際交流について
    グローバルな学びや国際交流の促進として、国際教養科目群の設置や英語開講科目の提供、またBBPでの共修・交流企画、外国語学習機会の提供にいっそう取り組みます。海外渡航の再開を見据えつつ、オンライン留学やハイブリッド留学も進めます。
     
  • 多様な学生への対応と支援について
    立命館大学における性の多様性に関して、ジェンダー・セクシャリティなどのダイバーシティ&インクルージョンの取り組みについて、学生支援のガイドラインに基づく対応や支援を推し進めます。障害のある学生に対しても障害学生支援室の支援コーディネーターがニーズを聞き取り、修学しやすい環境に調整していきます。外国人留学生についても、多言語での生活サポートを続けていきます。
     
  • キャリア形成支援について
    学部低回生から就職活動時期、そして大学院生も対象とした各種セミナー・ワークショップを実施し、リアルな就職活動を伝えます。オンライン・プラットフォームを活用することで、OB・OGのキャリアを知り、訪問することができます。さまざまなツールを用いた面接対策支援などを提供します。個別相談では、学生がオンライン型か対面型を選択することができます。今後も、学生の状況や希望をふまえた支援を展開していきます。
     
  • 安心の感染防止対策について
    みなさんを感染症から守る取り組み(飛沫防止アクリル板の設置やマスク着用等)を継続します。また、感染者の発生に備えて、すべての教室の座席にQRコードを貼付し、着席した場所を登録すれば周囲に感染者が発生した場合に通知が届く、本学独自の接触状況把握システムを導入します。
     
  • R2030チャレンジ・デザインの具体化に向けて
    2021年度は、R2030チャレンジ・デザインの開始の年として、①アフターコロナを展望したウィズコロナの学びの充実、②DXの推進による教育・研究の高度化と学びの充実・活性化、③新たなグローバル化の推進、④オープン・イノベーションを通じた起業文化・マインドの形成を重点課題として、その具体化に取り組みます。

2 2020年度では、新型コロナウイルス感染拡大の影響が大きいため調査対象から除いています。
3 ここでは、全15回の授業回数のうち対面で実施される回が3分の1を超える授業をさしています。


[用語解説]
※ 全学協議会とは、立命館大学において、大学という「学びのコミュニティ」を構成する全学部学生(以下、学生という)、大学院生(以下、院生という)、教職員および常任理事会が、教育・研究、学生生活の諸条件の改革・ 改善に主体的に関わり、協議するために1948年に設置された機関です。大学を構成するすべての構成員による自治という「全構成員自治」の考えのもとに、大学を構成する4つのパート(学友会、院生協議会連合会、教職員組合、常任理事会)に、学生生活等を支援する立命館生活協同組合もオブザーバーとして加わり、協議が行われます。
 立命館大学では、これまで学費および学費改定方式を見直す際に、これまでの教育・研究、学生生活支援の到達点と今後の課題を総括し、次期の学費政策・授業料改定方式の提起とあわせ教育・研究、学生生活支援の改革・改善の方向性について、全学協議会で協議してきました。
 2020年度では全学協議会代表者会議に向けて学生(学友会)と21回、院生(院生協議会連合会)と6回の懇談会等を設定し、議論を重ねてきました。2020年度全学協議会代表者会議の協議内容、2019年度全学協議会確認事項など、過年度の全学協議会の情報はHPをご参照ください。

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