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いのちのつどい

EVENT

3.11追悼「いのちのつどい」

追悼式典・シンポジウムを開催

 千年に一度の災害とも言われた東日本大震災は、過疎化や社会福祉、地域の課題をはじめ、放射能汚染やエネルギー問題など、暮らしといのちにまつわる様々な課題を浮き彫りにしました。
立命館では3.11を受けて災害復興支援室を設置し、これらの課題に教育研究機関としてどう貢献できるのか、関西から東北の距離を越えて被災された方の声を聞き、交流を重ねながら模索を続けてきました。
 本企画では、災害が発生したとき、そして直接触れ合うことが難しいいま、予測が難しい未来に向けてわたしたちは互いにどうつながりあい、何を学び取ることができるのか、オンラインで若い世代の声を集める意見交換を行いました。

●追悼式典(YouTube配信)

・ご挨拶
・学生による追悼の言葉に代えて<代表:立命館大学モダンジャズバレエ部>
・黙とう

●シンポジウム

キーノートスピーチ

「東日本大震災として、立命館はどのようなコミュニケーションを生み出し続けてきたのか
―コロナ禍の今だからこそ、振り返るべきこと―」

立命館大学総合心理学部教授 サトウタツヤ 

トークセッション

「3.11の経験と学生時代の私、今の私」
在学中に災害復興支援に関する活動を経験し、現在社会で働く若い先輩とつないで大学生として復興支援に関わることについて、当時と現在の思いを語りました。

出演:立命館大学 卒業生より
清水大地さん/大学院 文学研究科修了
応用社会心理学ゼミで福島の復興や風評被害について学ぶ。当時のゼミ有志メンバーで応募した福島県の事業コンペに採択され、社会心理学の知見を応用してふくしまの風評被害払しょくを目的とした企画を実施した。この他、課外活動として学生団体311+Rnetメンバーとしても復興支援活動に参加した。
現在は大学業務サポートを専門とする企業で、図書館サービスの業務を担当している。

原田奈実さん/産業社会学部卒業
立命館高校在学中に初めて被災地を訪問し、自分にできることを探しはじめる。
大学進学後も様々な活動に関わるなかで、東北で出会った方の言葉をヒントに、東北に行けなくても東北と関わるきっかけを作るため、毎月11日の震災命日、月に1度だけ開くごはんやさん「きっかけ食堂」を京都で開始。
卒業に際して京都での活動を後輩に継承し、2018年には東京での活動を開始した。現在も社会人として株式会社LIFULLでの勤務と並行して活動を継続中。

岩瀬功樹さん/大学院 理工学研究科修了
津波でコミュニティスペースを失った岩手県宮古市の地域に仮設集会所を建設するプロジェクト、「記憶の街プロジェクト」でゼミの有志メンバーとして参加、リーダーを担当。
現在は株式会社梓設計で、一級建築士として大学、図書館、スポーツ・エンタメ・eスポーツ施設、オフィス等の設計プロジェクトに参加。2019年に梓設計新社屋のAI/IoT設計を担当、AI/IoTチームのリーダーに就任した。

ディスカッション

「いのちをつなぎ、つながりをつむぐためにできること」
3.11から現在までの復興の課題の現在について、コロナ禍、先日発生した震度6の「余震」による社会の動揺をふくめて、お話しいただき、意見交換を行いました。

話題提供:天野 和彦氏
福島大学特任教授。3.11の際は福島県内最大の避難所となった「ビックパレット」の避難所の運営を担う。