教授
M.A., Osaka University
- Email:
- fujita18 [at] fc.ritsumei.ac.jp ([at]を@に置き換えてください)
- Office Location:
- AC5408
- Office Hours:
- 火曜日14:40-15:40
学歴
- 1990年 大阪大学文学部史学科国史学専攻 卒業(文学士)
- 1993年 大阪大学大学院文学研究科史学専攻(日本史) 博士前期課程修了(修士)
- 1997–2001年 ライデン大学アジア・アフリカ・アメリンディアン学研究所 ジュニア・リサーチャー
- 1999年 大阪大学大学院 文学研究科史学専攻(日本史) 博士後期課程単位取得満期退学
- 2001–2004年 日本学術振興会特別研究員
- 2004–2007年 大阪大学21世紀COEプログラム〈インターフェイスの人文学〉特任研究員
学生のみなさんへ
グローバル教養学部が位置する大阪いばらきキャンパスは、古から日本の政治・経済・文化の中心であった奈良・京都・大阪へのアクセスも良く、日本について実践的に学ぶには最高の環境です。自分の足で回って得られる知見をGLAの講義・ゼミで習得する知識と結びつけながら、皆さんはグローバル化する世界における日本とは何かを探究していくことになります。その経験は、四年間でグローバル教養学の様々な専門を身につけ、多文化環境に生きる個としてのパースペクティブを培う過程で、大切な知的な基盤となるでしょう。
研究領域
History of Japanese Foreign Relations, Maritime Asian History, Global History of Material Culture
私はこれまでの研究キャリアの中で、多くのすばらしい同僚と国際的な環境で仕事をする機会に恵まれてきました。最近の成果としては、ウースター美術館(アメリカ・マサチューセッツ州)で開催される展覧会The Kimono in Print: 300 Years of Japanese Design(2021年2月~5月)のために、江戸時代の日本へ輸入された染織品が消費者の嗜好にどんな影響を与えたかについて研究し、論文を執筆しました。現在は、日本における海域史研究の画期となった編著『海域アジア史研究入門』(岩波書店、2008年)の日本語改訂増補版と英語版の刊行準備を進めています。
立命館大学 研究者学術情報データベースもご参照ください。
指導領域
私は、立命館大学と立命館アジア太平洋大学において、幅広い分野の学部・修士課程の研究プロジェクトを長年にわたり指導しました。これまでの学生が書いた卒業論文とリサーチペーパーのテーマ例を紹介しましょう。
- 鯰絵とアマビエ:19世紀と21世紀における災害と表象の比較
- 世界一周の途で明治の日本人は何をみたのか:1908(明治41)年、日本初の世界一周パックツアーを例に
- 家庭・母・良妻賢母:近現代ポップカルチャーにおける「男性の眼差し」と「少女」像
- 伝統的工芸品の歴史・現状・将来市場の可能性:博多織を事例に
- 教科書と国民形成の関係性:日本の社会科の教科書における日系アメリカ人の記述の変遷
私自身の研究は長い時間軸と広い空間をカバーしていますので、ゼミ(Research Seminar)ではおもに1945年以前の日本・海域アジア・グローバル世界の歴史に関する研究を指導可能です。歴史に真摯な興味と情熱を持っているひとを歓迎します。
主な著書と出版物
Book Chapter
- ‘Textile Imports, Consumer Culture, and the Domestication of Exotics.’ In The Kimono in Print: 300 Years of Japanese Design, edited by Vivian Li, 64-73. Worcester, MA: Worcester Art Museum and Leiden: Hotei Publishing, 2020
- ‘Changing Silk Culture in Early Modern Japan: On Foreign Trade and the Development of "National" Fashion from the Sixteenth to the Nineteenth Century.’ In Threads of Global Desire: Silk in the Pre-modern World, edited by Dagmar Schafer, Giorgio Riello, and Luca Mola, 295–321. Woodbridge and Rochester, New York: Boydell Press, 2018.
- ‘Japan Indianized: The Material Culture of Imported Textiles in Japan, 1550–1850.’ In The Spinning World: A Global History of Cotton Textiles, 1200–1850, edited by Giorgio Riello and Prasannan Parthasarathi, 181–204. Oxford and New York: Oxford University Press, 2009
Edited Volume
- Fujita Kayoko, Momoki Shiro, and Anthony Reid, Offshore Asia: Maritime Interactions in Eastern Asia before Steamships. Singapore: ISEAS, 2013.
教育歴
- 2007–2016年 立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部准教授
- 2016–2017年 立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部教授
- 2017–2018年 立命館大学国際関係学部教授
- 2019–現在 立命館大学グローバル教養学部教授
私はこれまで歴史を研究すると同時に、社会的・文化的に多様な環境の中で、歴史の分野で教鞭を執ってきました。ヨーロッパではライデン大学(オランダ)、日本では大阪大学、桃山学院大学、立命館アジア太平洋大学、立命館大学の学部・大学院で、日本史・グローバルヒストリー・海域史・歴史社会学などを英語と日本語で教えた経験があります。また、国際バカロレアMYPとDPのJapanese A1の教員として、ヘット・ラインランス・リセウム・インターナショナルスクール(オランダ・ウーストヘースト)で勤務しました。