准教授 / 副学部長
Ph.D. in the field of Advanced Social and International Studies, University of Tokyo
- Email:
- s-mayumi [at] fc.ritsumei.ac.jp ([at]を@に置き換えてください)
- Office Location:
- AC5405
- Office Hours:
- 木曜日 12:30-13:30(メールにて事前連絡)
学歴
- Ph.D. in the field of Advanced Social and International Studies, University of Tokyo
- M.Sc. in International Relations Theory, London School of Economics and Political Science
- M.A. in the field of Advanced Social and International Studies, University of Tokyo
学生のみなさんへ
立命館大学は、建学の精神(founding ideals)を「自由と清新(freedom and innovation)」とし、教学理念(a core educational philosophy)を「平和と民主主義(peace and democracy)」としています。では、「自由」とは何でしょうか?「清新」とは何でしょうか?「平和」の条件とは何でしょうか?「民主主義」の条件とは何でしょうか?グローバル化する国際社会において、これらに対するひとびとの考えは、しばしば激しく対立しあいます。大学で、とりわけGLAで学ぶみなさんには、ぜひその対立の背景を深く問いつづける力を養ってほしいと思います。これからのみなさんの「リベラル・アーツ」の学びにおいて、わたしも微力を尽くして伴走したいと思います。お会いできることを心から楽しみにしています。
担当授業
- Introduction to International Relations (Spring)
- Special Lecture (Social Sciences) [The Politics of International Law Regarding the Use of Force] (Spring/Fall)
- Special Lecture (Social Sciences) [International Peace, Conflict, and Security Studies] (Spring)
- Critical Thinking 2 (Fall)
- Research Seminar (Fall)
- Thesis (Fall)
研究領域
- International Relations
- Intersection of International Politics and International Law
- Peace Studies
- International Norm Dynamics
- United Nations
- Collective Security
- Humanitarian Interventions
私の専門は、国際政治学、国際法、平和研究の交差する領域にあります。現在は、主に次三つの課題に取り組んでいます。一つ目は、大国による武力行使(use of force)の法的正当化のあり方が、強制外交の成否にどのような影響を与えるかについて、国際政治学の観点から明らかにすることです。二つ目は、人道危機と「人道的介入[干渉](humanitarian interventions)」の展開過程を国際政治学と平和研究の観点から分析することです。三つ目は、国際社会/国際共同体において中小国が「理念の力(the ideational power)」をどのように利用しているのかについて、国際政治学の観点から考察することです。
指導領域
戦争、平和、安全保障の問題について、国際関係論(IR)・国際政治学(International Politics)の観点から学びたい方を歓迎します。なぜ戦争は起こるのか、戦争が無ければ「平和」といえるのか、国連は戦争と平和の問題にどうかかわっているのか、国際法は戦争をどう規制しているのか、集団安全保障とは何か、「人道的介入」とは何か、といった問題に関心のある学生には、国際政治学に加えて、国際法学、平和研究、国際機構論(国連研究など)などの観点からも指導を行います。
主な著書と出版物
- 志村真弓 「中小国から見た武力行使正当化論――『意思または能力を欠く国家』基準論を手がかりに」 『国連研究』第25号、2024年近刊。
- 志村真弓 「対リビア武力行使の国際法的根拠の変化と多重化――『住民保護』から『テロ掃討』へ」 『平和研究』第61号、2024年、81-105頁
- 志村真弓 「『保護する責任』を果たす意思と能力――シリア人道危機に直面する国際社会」 『平和研究』第47号、2016年、105-121頁
- 志村真弓 「『保護する責任』言説をめぐる行動基準論争――補完性原則と必要性原則の政治学的分析」 『国際政治』第176号、2014年、57-69頁