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〔イベント報告〕インドネシアの外交政策についての特別講演会を実施しました
11月6日(水)、衣笠キャンパスにおいて、国際関係研究科とR-GIRO研究プログラム「新しい平和学にむけた学際的研究拠点の形成」の共催により、インドネシアからリザル・スクマ博士を招き、「変容するインドネシアの外交政策」と題する特別講演を開催した。
リザル・スクマ博士は、インドネシア・ジャカルタの国際戦略問題研究所の所長で、安全保障、アセアン、インドネシアの国防・外交政策、国軍改革、イスラムと政治、インドネシアの国内政治などの研究に携わっている。また、2005年にインドネシア人として初めて中曽根康弘賞を受賞し、さらに2009年にはアメリカで出版されている外交政策の雑誌において100人のGlobal Thinkerの一人に数えられた著名な研究者である。
スクマ博士は講演で、近年のインドネシアの外交政策がどのように展開しているのか、どのような継続性や変化が見出せるのかなどに焦点を当てた。そのなかで、インドネシア政府がなぜアセアンを外交政策の基礎とするのか、インドネシアが日本、韓国、アメリカなどの主要国との戦略的関係の重要性をどのように強調するのか、といった点が、とりわけ詳細に述べられた。
他大学からの参加者を含めて、会場にはおよそ30名の参加者が集まり、インドネシアの外交政策を含むアジアの国際関係について活発な議論が行われた。
Dr. Rizal Sukma