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セミナー報告:「人間の安全保障」の行方―人間の安全保障と平和構築
5月14日(木)、衣笠キャンパス恒心館において、初代在東ティモール大使で、現在日本国際問題研究所客員研究員である旭英昭氏をお招きし、「『人間の安全保障』の行方―人間の安全保障と平和構築」と題する公開講演会を行った。
本講演会は、2015年3月に増補改訂された、旭氏の『平和構築を再構築する―日本はイニシアティブを発揮できるか』の出版を記念するものである。旭氏は、「人間の安全保障」概念の形成から国際的な発達過程に深く関わった経験を踏まえ、同概念が現在では日本の外交政策として定着し、実践の段階に進んでいる点を指摘した。また、人間の安全に対する脅威を3つに類型化し、平和構築との関係を明らかにした。
講演会は、国際関係研究科と立命館グローバル・イノベーション研究機構、人間の安全保障学会関西支部との共催で行われた。およそ50人の学生が参加し、熱心に講演に聞き入った。