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セミナー報告:韓国のODAに見るアフリカの重要性の増大-なぜ韓国はアフリカへの援助を増加したのか?

金 孝淑(キム・ヒョスク)

関西外国語大学・講師

 629日、立命館大学恒心館において、標記タイトルでのセミナーを開催した。国際関係研究科とグローバルイノベーション機構(R-GIRO)との共催である。講師は、関西外国語大学講師の金孝淑(キム・ヒョスク)氏である。5名の学生が参加した。

本セミナーでは、韓国の政府開発援助(ODA)の政策の変容について論じた。韓国のODAを見ると、2004年以降にアフリカに対する援助が急激に上昇している。なぜ上昇したのかを明らかにすることが本セミナーの講演での目的である。金孝淑氏によると、その変化の要因は二つある。第一に、援助に関する規範が形成されたことで、援助国の行動は変容した。韓国も例外ではなく、国際規範によってアフリカに対する援助を増大させたという。第二に、他国の行動にも影響を受けているという。特に、日本や中国による援助の増加に応答する形で、韓国もアフリカに対して援助を増加させている。このように韓国の援助は、政策決定者が援助に関する内外のステークホルダーに影響を受けることで変容したといえる。

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