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2022.
10.12
地理学専修M2回生の八巻栞さんが附属校で人間と自然との関係を踏まえて防災を考える地理Bの授業を実施しました
9月26日~30日、地理学専修M2回生の八巻栞さんが、立命館守山高等学校の地理B履修者2年生48名を対象に、人間と自然との関係から防災を考える授業を実施しました。
今回の授業実践は、八巻栞さんが代表として採択された室戸ユネスコ世界ジオパーク「2021年度学術研究助成」研究の一貫で実施されたものです。授業は、典型的な海岸段丘がみられる高知県室戸市吉良川町における人間と自然との関係についての学びを身近な地域の防災を考える際に応用する内容で、2022年度の学習指導要領の改訂にともなって始まった地理総合での教材開発を念頭においた内容です。
授業を受けた高校生からは、以下のような声が聞かれました。
l 「上手く災害と付き合うべきだと思った。」
l 「場所によって災害の種類が違うんだなということが分かった。」
l 「怖い、だけでなく、これからどうするかどう共存するかが鍵だと思った。」
l 「毎日通っているから通学中にもっと災害が起きそうな場所を探してみたいなと思いました。」
l 「自分の住んでない町でも、関わっている街についての災害リスクを知っておく必要がある。」
l 「普段の学校生活でも災害が起きる可能性があるので自分の住んでいる地域はもちろん、守山市のハザードマップや避難所など調べて災害について興味関心を持ちたい。」
八巻さんから、今回の授業実践の感想と今後の抱負をいただきました。
「私は普段、大学院で高等学校における効果的な防災教育について研究をしていますが、研究で作成した授業案を実践する機会はなかなか無いので、大変貴重な経験になりました。今回の授業実践では、災害には地域性があることや、いつ・どこで災害が起こっても落ち着いて対応ができるように、日頃から生活圏の災害リスクについて調べて理解しておく必要があることなどを伝えました。普段の研究と、現場での授業実践とではまた違った難しさがあり、思っていたよりも授業を上手く展開できなかったところもありましたが、今回の授業が防災への関心を持つひとつのきっかけにできたなら良いと思います。今後は、授業の反省を基に、修士論文の執筆に繋げていきます。」(地理学専修M2・八巻栞さん)
授業の実施風景
授業におけるグループワークの様子