心のなかに生まれた問いを、
大事にしてほしい。

一生に一度でいい。
考えることを、心ゆくまで続けられる時間を持とう。

真新しいスーツに身をつつむ前に、
答えのない問いに挑む、覚悟をまとおう。

「文=人がことばにしてきた、広大かつ深遠な領域」を
探究する者たちは、
不透明で不確かだと言われる時代にも
臆することなく、
変化や迷いさえも糧にして、
自分のなかにある問いを突き詰めていく。

ひとつの問いを、さまざまな方法をいかして
緻密に考察し、
他者の問いにも
答えを示せる論証へと、成果を磨き上げていく。

そして何より、
探究者たちは好きなことを堂々と語り、
知る楽しさや、学びの手ざわりにあふれた日々を通して、
自分自身の人生をゆたかにしていく。

立命館大学 文学研究科
ここは、ことばによって思考する生き物である人間が、
考えることを諦めなくていい場所。

不確かな時代こそ、
「自分で考え抜いた」という確かな足跡が、
自身の成長と社会の成熟を促す一歩となることを
わたしたちは願っています。