修了生の声

地理学専修

板谷 侑生 さん

前期課程 高度専門コース 2020年修了
株式会社アイ・ディー・エー(社会技術研究所)

自身のキャリアにおける“強み”を求めて大学院へ

立命館大学文学研究科の志望理由と研究内容を教えてください。

立命館大学文学研究科の地理学専修には、地理情報システム(GIS)を学習できる良い環境が整っていたので志望しました。学部生の頃は、卒業後はそのまま民間企業への就職をしようとしていましたが、就職後のことを考えたときに、何らかの“強み”を活かして社内で活躍できる人材になりたいと思うようになりました。そこで、当時興味があったGISをツールとして学び、また研究対象であった「一般廃棄物に関する研究」をより深めることのできるのが立命館大学文学研究科地理学専修でした。

現在の進路を選択した理由とお仕事の内容を教えてください。

大学院修了後は、建設コンサルタントとして働いています。建設コンサルタントとは主に、国や地方自治体などの公共事業を、専門知識でサポートするお仕事です。公共事業といってもその内容は多岐にわたりますが、私の部署ではハザードマップの作製や各種防災計画の策定・改訂などの「ソフト防災」を専門としています。学部生の頃から広く公共の役に立つ仕事がしたく、また父も建設コンサルタントとして働いていたこともあり仕事内容をイメージしやすかったため、私も建設コンサルタントとして働こうと思いました。

文学研究科での経験や培った力が、現在の仕事(研究)に活かされていると感じることがあれば教えて下さい。

建設コンサルタントのお仕事は、全国の地方自治体から仕事を受注する機会がたくさんありますが、そのすべての地方自治体について最初からよく知っているわけではありません。そのようなときは、その地域の地図の読み込みや現地踏査が必要となりますが、地理学専修で学んだ“読図”や“フィールドワーク”の経験が役に立っていると感じます。また、地図を作製する機会も多いため、GISを習得することができてよかったと感じています。

受験生へメッセージをお願いします。

大学院への進学は、学部卒と比較して就職するのが遅くなることを心配している方がいるかもしれません。私も当時は、研究者を目指しているわけではないのに、友達より長く勉強(研究)したところで得られるものはあるのかと心配でした。ですが、結果として大学院で勉強したことにより得られたものはとても大きかったように感じます。将来のなりたい自分を考えたときに立命館大学文学研究科で得られるものがあるなと思ったら、ぜひ進学を考えてみてください。

一覧へ戻る