修了生の声

日本史学専修

中西 健太 さん

前期課程 高度専門コース 2018年修了
福井市立郷土歴史博物館

研究発表を通して、磨かれた「自分の考えをわかりやすく伝える力」

立命館大学文学研究科の志望理由と研究内容を教えてください。

立命館大学文学研究科を志望した理由は、学部でのゼミや卒業論文の執筆を通して、「もう少し長く日本史について研究したい」という気持ちが芽生えたためです。私は学部も立命館大学だったので、大学院生となった後も生活を大きく変えることなく研究を続けることができるという点も魅力でした。文学研究科への進学後は、私の地元である兵庫県播磨地方を支配した守護大名赤松氏を中心とした室町幕府の地方支配について研究しました。

現在の進路を選択した理由とお仕事の内容を教えてください。

「自分の好きなことを仕事にする」という夢をかなえたいと考えたためです。元々、私は高等学校の教員や一般事務職の公務員を目指していました。しかし、二条城を管理する元離宮二条城事務所において歴史調査担当の臨時職員として採用されたことがきっかけとなり、学芸員を目指すようになりました。現在はまだ修行中の身ですが、将来は福井市の持つ歴史的な魅力を全国に向けて発信できるような有意義な展示を企画していきたいです。

文学研究科での経験や培った力が、現在の仕事(研究)に活かされていると感じることがあれば教えて下さい。

文学研究科では学部よりもゼミ形式の授業が増えますし、自分とは異なる専門の大学院生や先生方の前で発表する機会もあります。学芸員に限らず、社会に出れば「自分の知っていることを、知らない人にわかりやすく伝える」ことを求められる機会が多くなります。文学研究科では自分の専門分野の研究はもちろんですが、その成果を発表することを通して、自分の考えをわかりやすく「伝える力」を身に着けることができたと感じています。

受験生へメッセージをお願いします。

私は在学中、学芸員を目指すことは考えませんでした。したがって、学芸員を目指そうと決意した時、学芸員になるために必要な資格すら持っていませんでした。私は働きながら通信教育で資格の勉強をし、さらに就職活動もする生活を一年以上続けました。忙しかったですが、とても充実した日々でした。私には、「学芸員になる」という明確な目標があったからです。「夢や目標を持ち、懸命に努力する」ことが何よりも重要だと思います。

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