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エジプト日本科学技術大学(E-JUST)
Egypt-Japan University of Science and Technology(E-JUST)

E-JUSTオープンキャンパスの様子

エジプト日本科学技術大学(以下、E-JUST)は、中東・アフリカ諸国における日本式教育の普及と新たな産業を生み出す高度人材育成を大学のミッションに掲げています。立命館大学は、大学の事務機能強化を中心に支援をしています。

プロジェクト背景

E-JUSTは、独立行政法人国際協力機構(JICA)の技術協力プロジェクトの支援のもと、2010年2月にアレキサンドリアに開校し、現在、大学院(工学系研究科および国際ビジネス・人文学系研究科)に270名の大学院生、学部(工学部、国際ビジネス・人文学部など)に1,805名の学生が在籍しています(2021年12月時点)。

立命館はこれまで、国内支援委員会の委員として、定期的に開催される専門部会やワーキンググループ等に出席し、E-JUSTの事務組織強化に向けて提言、アドバイス等を行ってきました。2019年7月には、仲谷善雄学長がE-JUST理事会委員に選出され、E-JUSTの大学運営に深く関与しています。

仲谷総長が第19回E-JUST理事会に出席

大学の事務機能強化支援

2017年秋のE-JUST学部開設に伴い、2017年5月、JICAと業務実施契約を締結し、E-JUSTの教務課・学生課の職員と協働しながら、入試、教務、学生支援、就職支援を中心としたE-JUSTの事務機能強化に向けた支援を行ってきています。具体的な成果としては、国立大学初の学部独自入試の実施、就職支援活動に向けた提言とインターンシップ制度の構築、学部生向けのAcademic Handbookの作成などがあります。
2019年2月以降は現地での職員常駐体制を解除しましたが、引き続き、E-JUST職員の自立化と業務の高度化に向けて支援を続けています。

立命館職員によるE-JUST職員への支援

E-JUST運営体制強化のための幹部/若手職員研修

立命館はこれまでにE-JUSTの職員を対象とした複数の研修を実施してきました。立命館がこれまで培ってきたノウハウ、具体的には、入学政策、奨学金政策、財務政策、産学連携、情報システム整備、キャリア支援、人事政策、学生支援、図書館サービスなどを伝達することにより、E-JUSTが中東・アフリカ諸国、また世界の科学技術系大学の中でトップレベルの大学となるよう、大学の入口から出口までの管理運営の基盤を作ることを目的としています。

立命館における研修での最終報告会の様子

2012年7月に第1回目の研修を実施し幹部職員5名を、2013年2月に中堅・若手職員5名、2016年5月に中堅・若手職員3名を、各2週間ずつ受け入れました。

2018年1月には、5名の若手職員に対し、主に事務実務の習得や事務職員の役割を学ぶことを目標に、OJTを通した研修を実施しています。
エジプト日本科学技術大学(E-JUST)職員に対する研修を実施

また、E-JUSTの留学関連業務の安定化を目的として、1)2021年5月と11月にオンライン研修をケーススタディを交えておこない、2)2022年11月に立命館での実地研修をおこないました。

E-JUST学長一行による立命館訪問

2022年10月、Amr Adly学長をはじめとするご一行が立命館大学朱雀キャンパスに来学され、仲谷学長とも懇談されました。今後の教育・学生交流・研究に関する一層の連携が期待されます。また、その後は本学大阪いばらき・キャンパスも視察されました。

2020年2月には、El-Gohary学長をはじめとするご一行が立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)に来学され、仲谷学長とも懇談されました。本学からは理工系設備の安全管理システムや設備に関する説明等を行い、両大学の今後の連携に関する意見交換が行われました。