海外未経験だった私がJDPの段階的に成長できるカリキュラムで世界に踏み出した4年間。将来は日本と東アジアをつなぐビジネスに携わり、留学経験を実社会で活かしていきたい。
大川 純菜 さん
アメリカン大学・立命館大学国際連携学科 4回生
立命館大学で2年間、アメリカン大学で2年間、それぞれの国・大学で国際関係学を学ぶ国際連携学科のジョイント・ディグリー・プログラム(JDP)。アメリカでの2年間の学びが終わり、立命館大学での4回生最後の学期を控えた大川さんに、これまでの学生生活を振り返っていただきました
国際連携学科(JDP)を志望した理由を教えてください。
大川私は小・中・高校時代を日本の地方で過ごした、いわゆる「純ジャパ」です。日常的に英語に触れる環境ではありませんでしたが、中学校の英語の授業をきっかけに英語に興味を持ち、独学で英語力を伸ばしていきました。高校では留学を志していましたが、新型コロナウイルスの世界的流行により断念せざるを得ませんでした。大学は、国際系の学部のある大学に進学したいと考えており、立命館大学 国際関係学部は、すべて英語で行われる授業が多数受講できるという点に興味を惹かれました。
そんな時、両親が偶然インターネットでアメリカン大学・立命館大学国際連携学科(JDP)を見つけたことがJDPへ進学するきっかけでした。
海外での生活経験がなかった私にとって、いきなりアメリカの大学へ進学することには、英語力や生活面で大きな不安がありましたし、周囲にも前例がありませんでした。その点、JDPは、まず京都の立命館で1年半、留学生に囲まれた環境で、全て英語で授業を受けることに慣れた上で、2年目の夏からワシントンDCへ渡航するという、段階的なカリキュラムに大きな魅力を感じました。海外大学に挑戦したいという気持ちと現実的な不安の両方に応えてくれるプログラムだと感じ、JDPを志望しました。
立命館大学での最初の1年半の学修で印象に残っている授業や取り組みについて教えてください。
大川英語力には自信がありましたが、実際に留学生や、帰国子女、インターナショナルスクール出身のクラスメイトたちと肩を並べて全て英語での授業を受けると、教授の話がところどころ聞き取れなかったり、初めての英語でのエッセイ作成に苦戦したりと、自分が思っていた以上に周囲とのレベルの差を感じました。
また、これまで日本の比較的受け身な教育環境で学んできた私にとって、人前でプレゼンテーションをしたり、自ら手を挙げて意見を発表したりする授業スタイルに慣れることにも時間がかかりました。特に最初のセメスターでは、「本当にこの優秀な同級生たちと同じ環境で4年間学んでいけるのだろうか」と自信を失いかけたこともありました。
しかし、授業後に教授へ積極的に質問したり、分からない単語を一つひとつ調べながら事前リーディングに取り組んだりと、地道な努力を積み重ねることで、少しずつ授業への理解と自信を深めることができました。2年目に入ってからは、以前よりも心に余裕を持って授業に参加できるようになり、アメリカに渡航する前に自分自身の成長を実感することができました。

2回生の夏から2年間学んだアメリカン大学での授業はいかがでしたか?
大川日本ではあまりないような切り口から国際関係を学べる授業が多く、とても興味深かったです。例えば、SIS(JDPの学生が所属するアメリカン大学の国際関係学部)の必修科目である、研究の手法を学ぶ授業の選択肢の一つに「Jay-Z and the Practice of Historical Biography」という授業がありました。
この授業では、ヒップホップアーティストであるJay-Zの人生を題材に、個人の伝記を通して歴史的背景や社会構造をどのように読み解くことができるのかを学び、歴史理解におけるバイオグラフィーの役割について考察しました。単に伝記の書き方や読み方を学ぶだけでなく、アメリカのヒップホップの歴史や、それを通して見える社会問題についても深く学ぶことができ、とても刺激的な学習体験でした。
また、教授自身がラッパーとしても活動しており、授業中にヒップホップが大音量で流れるといった日本ではなかなか経験できないユニークな授業環境でした。朝8時からの3時間連続の授業ではありましたが、研究分野への情熱が強く、説明も非常にわかりやすい教授のおかげで、毎週楽しみに通っていました。
アメリカでの2年間の生活はいかがでしたか?
大川ワシントンDCでの2年間では、20年間日本で暮らしてきた経験を活かし、日本に関する活動やコミュニティに積極的に関わろうと思い、アメリカン大学内のJapanese Cultural Exchange Clubの幹部としてSNS運営やイベント企画に携わりました。サークルには、日本語を学んでいる学生や日本食・日本文化に興味を持つ学生が多く参加していました。特に物価の高いワシントンDCでは、日本食を食べたいと思っていても金銭的な理由で難しい学生が多いことに気づき、寿司イベントを2回企画・開催したところ、大変好評でした。参加者に喜んでもらえただけでなく、幹部の私たち自身も久しぶりにおいしい寿司を囲んで様々な国の学生と交流することができ、とても印象に残る経験になりました。
また、学外では全米最大級の日本文化イベントである「Sakura Matsuri」にSub Committee(小委員会)メンバーとして参加し、企画や当日の運営に携わりました。ボランティアではなく運営側として、しかもアメリカでイベントに関わるのは初めてだったため緊張もありましたが、日本文化に関心を持つ多くの方々と交流し、接客についてお褒めの言葉をいただく場面もありました。日本とアメリカ双方で培ってきた経験を活かせたと感じる、とても貴重な経験でした。
学校での生活以外では、週末や長期休暇を利用してアメリカ国内外への旅行も積極的に楽しみました。ワシントンDCは東海岸に位置しているため、ニューヨークなどの都市やヨーロッパへのアクセスが良く、日本にいる時よりも気軽にさまざまな場所を訪れることができました。
実際に留学中には3回、日帰りでのニューヨーク旅行にも挑戦しました。早朝にDCを出発し、深夜発のバスで戻ることで宿泊費を抑えながら1日を最大限観光に使うことができ、円安の中でも工夫しながら留学生活を楽しみました。春休みには2年連続でヨーロッパを訪れました。

自身が一番成長したと感じるのはどのような部分ですか?
大川主にアメリカでの生活を通じて、何事も自分で問題解決をする力が身についたと思います。
日本で生活していた頃は、困った時に助けてくれる家族が近くにいる環境でしたが、アメリカでは基本的に自分でトラブルシューティングをしなければならない場面が多くありました。そのため、以前であれば誰かに頼っていたことも、まずは自分で解決策を探そうというマインドを持つようになりました。
実際に、渡米後一週間で理由不明のまま銀行口座が凍結されてしまい、慣れない環境の中で英語を使って状況を説明し、当日中になんとか解除してもらった経験があります(結局、銀行のスタッフでさえ原因は最後まで分かりませんでした…)。そのほかにも、氷点下15℃の中で暖房が故障したり、注文した冷蔵庫が設置されなかったり、ホテルから高額なキャンセル料を請求されたりと、アメリカでの生活では数えきれないほどのトラブルに直面しました。
しかし、そのたびに留学生活の中で築いた友人との支え合いや、自分自身で情報を集め行動して一つずつ乗り越えることができました。こうした問題が起きてもすぐに諦めずまずは自分で考え行動する姿勢と、自立して生活する力がJDPで最も成長した部分だと感じています。
将来の目標を聞かせてください。
大川日本とアメリカ、双方で2年間ずつ学び、実際に現地で生活する中で、学びは教室の中だけで完結するものではなく、日常生活や人との交流の中にも多くあることを学びました。国際関係学の知識を深めると同時に、授業内外でさまざまなバックグラウンドを持つ人々と関わったことで、新たな関心や視野が広がりました。
卒業後は大学院へ進学し、東アジア研究をさらに深めたいと考えています。そして将来的には、日本と東アジアをつなぐビジネスに携わり、学びや留学経験を実社会で活かしていきたいです。
JDPを志望する受験生へメッセージをお願いします。
大川JDPでは、唯一無二の学生生活を経験できると思います。立命館大学の交換留学制度を利用すれば1年間海外の大学で学ぶことはできますが、ジョイント・ディグリー・プログラムは2年間留学できるので、留学生活やアメリカ現地での学びをより深く経験できると感じました。実際に、最初の1年間では見えなかったことや理解しきれなかったことも、2年間生活することでより深く理解できたと実感しています。
また、JDPは2年間ずつ日本とアメリカで学ぶというチャレンジングなカリキュラムである一方、渡米前に立命館の国際関係学部でオールイングリッシュの環境でしっかり学び、英語で授業を受ける力やアカデミックスキルを身につける期間が設けられています。そのため、アメリカに渡ってからも比較的スムーズに現地の授業や生活に適応できる、とても手厚く整えられたプログラムだと思います。
このような日本と海外の両方で長期間学び、学問面だけでなく人としても成長できる機会を提供している大学は日本でも多くありません。少しでも興味を持った方には、ぜひJDPにチャレンジしてほしいと思います。

2026年6月更新
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