国際的な環境で学んだ国際機関の重要性や平和実現へのジレンマ。将来はどのような形であれ国際社会の平和に貢献したい。

飯島 大和 さん
国際関係学専攻 4回生

4回生の飯島さんに、国際関係学部の特徴や4年間の学生生活、将来の目標についてお話を伺いました。

国際関係学部を志望した理由を教えてください。

飯島中学生の頃から親戚の影響で漠然と海外に興味がありましたが、大学受験を機に、具体的に海外について考え始めると、国際系と一口に言っても多様な学問分野があることに気づきました。国際経済や異文化理解、国際政治などの多岐にわたる分野の中で、自分の興味がある分野は国際機関であると分かり、国際機関を目指す学生に特化したコースがある立命館の国際関係学部を志望しました。

入学してみて国際関係学部のイメージはどう変わりましたか。

飯島予想以上に国際的な学部だと感じました。留学生の数といった数字だけでは実際にどれだけ国際的な環境なのかを判断することは困難です。入学前は、国際的な環境には多くの留学生や外国出身の教員が必要であると考えていましたが、こうしたステレオタイプな考えは正しいものではなかったと理解するのに時間はかかりませんでした。留学生や外国出身の教員が多いのはもちろんですが、それ以上に日本人の学生に国際的な視点を持っている人が多い点に驚きました。

どのような授業を履修してこられましたか?

飯島私はクロス履修制度を活用してグローバル・スタディーズ専攻の英語で開講される科目、具体的にはTheories of International Relations、Peace and Conflict Studies、International Organizationsなどの授業を履修しました。

私は国際関係学専攻なので普段は日本語で開講される授業を受けているのですが、英語で行われる授業に参加すること自体とても新鮮でした。日本語の授業では受講生数が多いため、講義形式になることが多いのですが、英語開講の授業ではディスカッションが多く自分の意見を発信することができる点も魅力です。

飯島クロス履修を通して身につけたことは、「問いそのものを問い直す」という習慣です。

ある日の授業で「人々は抵抗権を持つか否か」という問いがディスカッションテーマとして出されました。私は問いに対してYESかNOで返答するように日本での小中高の12年間を通して教育されてきたため、当然のように二者択一で回答しようとしました。

しかし仮にNOと答えると、この問いの場合では人々は抵抗権を持たないということになります。権利をもっていなければ当然行使することはできないわけで、すると政府がどれだけ抑圧的であっても人々は無条件に従う以外の選択肢がなくなるという、非現実的な回答にたどり着いてしまいます。

つまりこの問いがそもそもYES、NOで答えられるものなのか、聞き方が正しいものなのか、ひいてはこの問い自体が適切であったのかを回答する前に考える必要があるということを、留学生たちとのディスカッションの中で学びました。

卒業研究に向けて取り組んでいるテーマや内容について教えてください。

飯島国際機関と平和をテーマに研究しています。

国連をはじめとする国際機関は、世界中のあらゆるところへ様々な支援を届けることができます。その点で私は世界の平和を実現する際に、国際機関の存在はとても重要であると考えています。しかし、国連のような巨大な組織でさえも、財政的支援なしでは円滑に活動することは叶いません。すなわち各主権国家の意向を無視することはできないのです。そしてその国家にとっては、いわば自分の言うとおりに動くとは限らない国際機関を必ずしも快く思っていない場合があります。その場合、各国は相対的な国家の力の向上を目的として分担金を払わない等の行為を行うことがあります。

こうした国際機関が直面する平和実現に関するジレンマについて研究することで、平和が実現されることを強く願っています。しかし現実的に考えれば、残念ながら今後100年間は平和の実現は厳しいでしょう。そこで私はこうしたテーマについてより多くの人が意識し続け、将来、平和を実現するための布石を残せればと思っています。

これまでの学生生活で特に力を入れたことを教えてください。

飯島私はおよそ3年に渡って学園祭を運営する団体に所属していました。大学では基本的に同じ学部生同士で勉強をするため、他学部の学生と関わる機会があまりありません。そこで私は高校生のときから好きだった学園祭運営に携わろうと「特別事業部」と呼ばれる組織で活動していました。そこでは学部の垣根だけでなく、キャンパスの垣根を越えて協働するため、多くの人と共に学園祭を成功させるというとても貴重かつ有意義な経験を積むことができました。

長期休暇期間は普段は行けないような長期間の海外旅行を楽しみました。

1回生の夏季休暇には、旅行ではありませんが、国際関係学部の海外研修プログラム「バンコク国際機関研修」に参加し、タイの国連機関を訪問しました。その後も夏季と冬季の各長期休暇には旅行に行き、これまで14の国と地域を訪問しました。

将来の目標や目指す進路を聞かせてください。

飯島将来的にはどのような形であれ、国際社会の平和に貢献できるようになりたいと考えています。これまで国際関係学部で得た学びはとても新鮮かつ重みのあるものでした。しかし夢の実現のためにはまだまだ不十分であると考えており、今は大学院への進学を志望しています。より専門的な知識や技能を身につけ、世界中のあらゆる場所で平和に貢献できる人材を目指します。

今は初心に帰り、これまで学んできたことを振り返りつつ、最新の研究成果を日々確認しています。以前学んだことを振り返ることによって、より強固な学術的土台の形成を目指しています。また新しい情報にも触れることによって、学んだことをよりリアルタイムで活かせるように意識しています。

国際関係学部を志望する受験生に対してメッセージをお願いします。

飯島ますます世界が繋がっていく21世紀の世界に於いて、国際関係学という学問は必須であると思います。受験という人生の一大イベントを控え、日々葛藤されていることと思いますが、結果がどうであれ、皆さんの努力は事実として積みあがっていきます。

「努力はみのる」という言葉に懐疑的な方もいますが、私はこの言葉は正しいと信じています。ただみのる時期が我々にはわからないだけなのです。どうか全力を出し、自分にとって納得のいく選択をしてください。結果として立命館大学の国際関係に進学していただければ嬉しい限りです。たった数年早く生まれただけなのに恐縮ですが、いつでもお待ちしています。

2026年7月更新

MORE INTERVIEWS