Feature #01
2022年度
図書館利用実態
アンケート結果報告
アンケートの自由記述欄に
寄せられた意見について
図書館利用実態アンケートでは、自由記述欄にも多くの方からご意見をいただきました。記入延べ総数254件の内訳は、図書館サービスについて(159件)、図書館の収書や蔵書等について(67件)、図書館には直接関係しない記述や感想など(28件)となっていました。今回、多くの方からの関心が集まったものを中心に、図書館の取り組みや考え方についてご紹介します。
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開館時間を延長してほしい。
試験期間前、試験期間中や土曜日、日曜日、祝日の開館時間延長を希望する声をいただきました。
現在、平井嘉一郎記念図書館(衣笠)、メディアセンター・メディアライブラリー(BKC)、OICライブラリーの開講期間の開館時間は、平日・祝日授業日・定期試験日は午前8時30分~午後10時、土曜日・日曜日は午前10時~午後5時を基本としています。これは他大学の開館状況も同等程度となっています。立命館大学図書館は、資料活用、情報収集など利用者の学術資料へのアクセス機会を可能な限り増やすため、年間の開館日数と授業日の開館時間を可能な限り増やす方針のもと、学事日程、蔵書の整理、施設設備の点検や工事の必要性等を踏まえて開館スケジュールを決定しています。
現時点では土曜日、日曜日、祝日の開館時間の延長は予定しておりませんが、ご要望を受けてよりニーズが高い時期の開館時間の延長については引き続き検討したいと思います。
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資料を増やしてほしい。
文学作品、小説、ライトノベル、漫画、電子資料などいろいろな資料を希望する声をいただきました。
立命館大学図書館は、主に大学の学部学生・大学院学生および教職員の教育、研究ならびに学習に必要な学術資料を収集・整理・保存し、利用者へ提供しています。日々膨大な数の学術資料が世界中で出版されており、これら全てを網羅的に収集することは困難であることから、立命館大学図書館として学術資料を収集する際の基本的な考え方を定めた「図書館資料収集の基本方針と収書基準」に基づき、図書館の蔵書整備に努めています。また、近年では、電子出版される学術資料の増加傾向も顕著であり、電子書籍や電子ジャーナルについても積極的に収集しています。学術雑誌、データベース等については、教員の協力も得て専門的な視点から資料を選定しています。
図書館で所蔵してほしい資料があれば、MyLibrary の「利用者サービス」メニューの「図書購入申込(学習用)」 から申込むことができます。ただし、上記の収書基準では漫画やフィクション単行書(小説)などは収集しないとしているため、希望に沿えないことがあります。
図書館には、自大学の教育や研究に必要な学術資料を専ら収集する大学図書館のほか、自治体等が運営する社会教育を目的とした公共図書館、漫画・建築・文化といった専門的な分野の資料を収集している専門図書館など、様々な種類の図書館があり、多くの図書館ではオンライン蔵書検索(OPAC)を公開しています。目的に応じて図書館を使い分けて利用してください。
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より快適な施設、環境にしてほしい。
「コンセント付きの席を増やしてほしい」など、施設・設備に関する改善の声をいただきました。
図書館では、学習環境や学術資料の変化、または技術革新等に対応して、継続的に情報・ネットワーク機器の更新や機能の拡充を行っています。一方で、開設から25年以上が経過しているBKCのメディアセンター、メディアライブラリーでは、施設環境の改善を求める多くの声をいただいています。それらを参考にBKCのメディアセンター、メディアライブラリーでは、机・椅子等の什器の入れ替え、カーペットの張り替え、閲覧席への電源コンセント増設等を進めています。これら以外にも、図書館では中長期的な計画に基づいて、無線L AN環境の整備やLED照明への交換等の施設・設備の改善を行っております。
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空調を改善してほしい。
「暑すぎる」「寒すぎる」など、空調の改善を希望する声をいただきました。
図書館では、教室などの施設と同様、キャンパス全体の空調運転スケジュールに沿って、全館の冷暖房温度の設定、空調管理を行っています。また、通常は冷暖房運転を行わない時期にも、館内の温度が適温ではないと判断される場合には、臨時で冷暖房運転を行っています。加えて、これまでのアンケートでのご指摘にお応えし、遮光パネルや遮熱フィルムの設置や設定温度の変更、開館前の空調運転などの工夫も行っています。閲覧室などの大きな空間では、同じ室内でも座席位置や日差しの状態によって温度差が生じやすく、人によっても感じ方が違う場合も見受けられますので、席を移動して環境を変えてみるなどの工夫をお願いいたします。そのうえでなお解消されない場合には、各図書館サービスカウンターにお申し出ください。
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食事をとれるようにしてほしい。
「食事を許可してほしい」「食事をとれる場所を設けてほしい」などの声をいただきました。
図書館内での食事は、図書資料の汚損や害虫発生の原因になる可能性があり、匂いが他の利用者の迷惑となるなど、様々な問題が起こりえます。食事の際は食堂等をご利用していただき、図書・資料や図書館施設の保全にご協力をお願いします。
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館内では静かにしてほしい。
「大きな声で会話する人がいます」「静かな閲覧室での会話が迷惑です」などの声をいただきました。
図書館スタッフや警備員などが定期的に巡回し、通話や会話を行っている方がおられた場合は、通話が可能なエリアや発話が可能な「ぴあら」への移動をお願いしています。図書館は立命館大学の全構成員が学習・研究目的で利用する共有の施設です。図書館では、利用者の皆さんが学習や研究に集中して取り組むことができるよう、「ぴあら」やセミナールーム以外では発話を制限しています。利用者の皆さん一人一人が意識しあい、静粛な環境をつくりあげることが重要です。そのうえで、利用者の誰かが、利用環境を悪化させているような場面に遭遇した場合には、図書館スタッフにお申し出いただくなど、静寂な利用環境の維持にご協力をお願いします。
図書館では、これからも様々な機会を通じて図書館サービスや蔵書、施設面での改善に努めます。