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学部長挨拶

生命科学部長花﨑 知則

 生命科学とは、一般に「生命の理解を目的とする基礎科学から応用までを含む総合的科学領域」であると説明されています。私たちはこれをより広くとらえ、生命科学の基礎の一つでもある化学分野を含めた、より広い分野を対象とした研究を展開するとともに、これらの分野で社会に貢献する人材の育成を目的として、2008年4月、応用化学科、生物工学科、生命情報学科、および生命医科学科の4学科からなる生命科学部を開設しました。これらの4学科は、理学、工学、農学、情報学、医学を基盤として発展した分野で構成されており、化学・生命科学分野の中心的な学問領域を構成しています。

 現代社会は地球規模において解決しなければならない様々な課題に直面しているといえるでしょう。なかでも、資源・エネルギー問題、環境問題、食糧問題、医療問題は喫緊の課題であるといえます。人類がより豊かな生活・社会を希求し、持続し、そしてさらに発展していくためには、これらの課題を着実に解決していく必要があります。そのためには,様々な学問分野の枠を超えて協奏し,融合した研究による成果を社会実装するとともに,これらの分野で活躍できる人材育成が必要不可欠です.その中心的な役割を果たすのがまさに化学・生命科学分野であることから,先に述べた4学科からなる生命科学部を開設し,特徴的な教育・研究を展開してきました.たとえば,学生の皆さんが,学科の垣根を越えて総合的に学ぶことができる仕組みを取っているのも特徴の一つです。「物質・生体分子の機能解明から新物質の創製まで幅広く、最新の研究と技術開発を目指す応用化学」、「食料、環境と生物資源に関わる先端研究と技術開発を目指す生物工学」、「情報科学・技術を基盤とした生体機能の解析を通じて生命の理解を目指す生命情報学」、および「最先端の基礎医学研究を通じて生命現象の解明と医療への応用を目指す生命医科学」について横断的に学べ、化学・生命科学全般にわたって総合的に理解することができます。また、学部独自の海外留学プログラムを開発し、全学共通のプログラムと合わせて海外の大学で研鑽を積む機会を設けています。すでに多くの学生がこれらのプログラムに参加し、その経験を学習、研究、および就職に活かしています。このようなグローバルな視点と活動を支える基盤として、自ら課題を設定し、それを英語で発信していく能力を養う発信型英語教育を展開し、化学・生命科学分野におけるグローバル人材の育成を実践しています。

 生命科学部の卒業生は、約70%が大学院の博士課程前期課程に進学し、修了後は、化学、食品、情報、医療分野を中心とした様々な分野で活躍し、現代社会が抱える様々な課題の解決に挑んでいます。

 生命科学部での学びは、現代社会が抱える様々な課題にチャレンジし、より豊かな社会を創出したいと望んでいる学生の皆さんの期待に十分に応えることができると自負しています。生命科学部において、幅広い教養、確かな基礎学力、高い専門的能力、そして異文化コミュニケーション力を身につけ、グローバルな視点を持って大いに活躍して頂きたいと思います。