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  • 岡田 豊教授
  • Yutaka Okada
  • 応用化学科
  • 研究室有機反応化学研究室
  • 専門分野有機反応化学
  • 担当科目有機化学Ⅲ
    • エネルギー
    • 新物質
Q1研究の内容を教えてください。

 有機反応化学は、有機化合物の反応の進み方を明らかにする基礎科学であるとともに、新しい有用な反応を見つけて、それを用いて新しい有用な物質をつくり出すという応用的な面をももっています。
 現在は、マイクロ波(電子レンジで使われている電磁波です)加熱による有機反応の開発を中心にして研究を進めています。乱暴な言い方をすれば、ガスレンジではなく、電子レンジで反応させようということです。ガスレンジでは何時間あるいは何日もかかる反応が、電子レンジでは数分、場合によっては秒単位で終ることが知られています。

Q2研究に興味を持ったきっかけを教えてください。

 私の出身高校は実験に比較的多くの時間を割いていました。化学の実験では、実際にビーカー等を触って、物質を扱い、いろいろな操作をしました。実験台上にこぼれた金属ナトリウムを処理するのに(おそらく例示実験)、先生がガスバーナーの火を火炎放射器のように使って燃やしていたこともありました(残念ながら、実験内容までは覚えていません)。化学以外にも、物理・生物・地学の実験もありました(あったはずです)が、それらの印象はほとんど残っていません。
 このような理由で、大学では化学科を選びました。卒業研究では、化学の中でも特に「新しい物質をつくり出す」分野として有機化学の研究室を選びました。

Q3高校生へメッセージをお願いします。

 世の中のすべての人間は、誰でも、1日の持ち時間は24時間です。しかし、学生時代を思い起こせば、今に比べて、「いっぱい時間があったな」と感じます。高校生の皆さんは、この有り余る時間をぜひ有効に活用してください。若い皆さんは、いろいろな希望、あるいは不安も抱えていると思います。十人十色というように、その希望や不安も一人一人違うはずです。しかし、その中で立ち止まらず、回りの人にも惑わされず、何でも積極的にやってみてはどうでしょう。いろいろなことを経験して、仮に結果が悪くても、時間はいっぱいありますので、また、他のことにチャレンジできると思います。自分にふさわしい何かを見つけてください。

おすすめの書籍

中西 貴之 著『実はおもしろい化学反応 -世界は化学反応でできている-』