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  • 兼安 貴子助教
  • Takako Kaneyasu
  • 生命医科学科
  • 研究室医療政策・管理学研究室
  • 専門分野医療経済学、糖尿病
  • 担当科目医療システム論、医療社会論、(組織学実習、分析化学実習)
    • 生活習慣病
Q1研究の内容を教えてください。

 病気やケガの治療にかかる費用とその治療で得られる効果の関係(医療の効率性)について研究を行っています。日本には、病気やケガに備えて予めお金(保険料)を出し合い、治療を受けた際の支払いに充てる仕組み(医療保険制度)があり、医療機関の窓口で支払うお金(自己負担金)は原則、治療費の1-3割で済んでいます。一方、医療費の総額は2017年には43兆円を超え、その医療費全てを保険料や自己負担金で賄うことが出来なくなった今、不足分には多額の税金(公費)が投入されています。人々が今後も安心して医療を受けられるためには、医療の質を保ちつつ費用を削減する必要があり、効率性が大きな課題となっています。

Q2研究に興味を持ったきっかけを教えてください。

 高校生の時は生物学や化学が好きで中村桂子先生(JT生命誌研究館名誉館長)に憧れ、分子生物学も学べる大学に進学しました。経済的に自立したかったこともあり、卒業後は企業に就職し、社会人生活も15年目を迎える頃、かつて社会主義経済体制を執っていた国での医療支援プロジェクトに参加する機会がありました。そこでの経験から改めて経済学を学びたいと考え、再び大学生となりました。医療経済学に興味を持ったきっかけは、薬局の窓口に来た患者さんの「この薬に毎回支払うお金は効果に見合っているのか?」という素朴な疑問でした。その疑問に応えるために、大学院で医療経済学を学び、今に至っています。

Q3高校生へメッセージをお願いします。

 みなさんが普段勉強している内容は実生活と切り離されているように思えますが、必ずどこかで繋がっています。医療経済学の研究には、生命科学だけではなく、経済学、数学(統計学)など多くの分野が関わってきますが、皆さんが今、勉強していることがこれらの基礎となります。日々の生活で疑問を持つことを大切に、医療経済学がみなさんの疑問を解決する手がかりになれば嬉しいです。