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  • 梶田 美穂子助教
  • Kajita Mihoko
  • 生命医科学科
  • 研究室タンパク質修飾生物学研究室
  • 専門分野腫瘍免疫学、分子生物学
  • 担当科目基礎生化学実験、分子生物学実験、応用分析化学実験
    • バイオテクノロジー
    • がん
Q1研究の内容を教えてください。

 癌と免疫系の関わりについては多くの研究がなされており、免疫チェックポイント阻害剤など、癌の免疫療法も素晴らしい成果を挙げています。一方で、身体の中で癌ができていく際には、まず癌の芽になるような「少し異常な細胞」が生じ、その細胞にだんだんと遺伝子変異が蓄積して、癌になっていきます。この「少し異常な細胞」ができた時、免疫系がどのように反応するのかはわかっていません。私が興味を持っているのは、どの程度「異常」になれば、免疫系が反応するのか?また、「異常な細胞」をどのように認識して、免疫系が反応するのか?どの免疫細胞によって、癌に対する免疫が始動するのか?ということです。発癌の初期段階に起こる現象を明らかにすることによって、癌の早期発見や、早期の治療につなげていきたいと思っています。

Q2研究に興味を持ったきっかけを教えてください。

 小学生のときに新聞のコラムで、抗がん剤の副作用に苦しみながら亡くなってしまった癌患者さんの話を読み、「副作用のない抗がん剤を作りたい!」と思ったのがきっかけです。父が薬剤師だったので、薬に興味があったのもひとつの要因かもしれません。しかし実際に研究に携わってみると、癌は本当に複雑で、例えば同じ部位にできた癌でも、患者さんによって多種多様です。ですから、大きくなってしまった癌に対して「副作用のない癌治療薬」を創るのは非常に難しいことだとわかりました。その代わり、癌になる前の「少し異常な」細胞についての治療や早期発見につながる研究をすることで、癌にならない社会に貢献したいなと思っています。

Q3高校生へメッセージをお願いします。

 私が修士時代にアメリカの研究室に短期留学した時、留学先の先生が私に「将来は大学の先生になるの?」とお聞きになりました。その時の私は、研究を続けたいと思っていましたが自信がなく、「私には大学の先生なんてとても勤まらないと思う」と答えると、その先生は「まだトライしていないのにどうしてわかるの?」とおっしゃいました。まさにその通りなのです。チャレンジしなくてはできるかどうか誰にもわかりません。それからは、できるかどうか悩む前に、まずチャレンジしてみることを心懸けています。高校生の皆さんには無限の可能性があります。今から何でも目指すことができるし、実現するポテンシャルを持っています。できることを選択するのではなくて、やるべきこと、やりたいことを見つけて、どんどん将来を切り拓いていって欲しいと思います。

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