- 古谷 朋之助教
- Tomoyuki Furuya
- 生物工学科
- 研究室植物分子生物学研究室
- 専門分野植物発生学、シグナル伝達学
- 担当科目生化学実験、植物生理学
- Q1研究の内容を教えてください。
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植物は適した形づくりをしながら発生、成長していくために、周りの環境を認識し、細胞間でコミュニケーションを取りながら、細胞の中で分子のネットワークを作り、細胞の運命を決めていきます。このような発生のプログラムは進化の過程で変遷し、植物の多彩な特徴の獲得を支えてきました。私はこのような分子メカニズムの変遷を明らかにすることで植物の進化過程を理解したいと考え、花を咲かせる被子植物だけでなく、胞子で繁殖するコケ植物などを使った研究をしています。特に有性生殖のための器官は進化の過程でダイナミックに変化したものの一つです。まだわかっていないことの多いコケ植物の有性生殖器官の発生を制御する分子メカニズムを明らかにしたいと思っています。
- Q2研究に興味を持ったきっかけを教えてください。
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私は山口県の出身で、周囲には山と海も川もあって身の回りに生物がたくさんいる環境で育ったこともあり、生物が好きな子供でした。小学校のときから理科が好きで高校受験の際に、生物関連の学科がある高等専門学校(高専)を選びました。高専では卒業研究があり、そこで初めて「わかっていたことを勉強する」のではなく「わからないことを研究する」という面白さに触れ、研究に魅力を感じるようになりました。そして、大学に編入学し、博士課程まで進みました。興味を持った方向にテーマはどんどん変わっていっていますが、今も研究者として(大変なこともあったりしますが)研究を楽しんでいます。
- Q3高校生へメッセージをお願いします。
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高校生の今は将来にしたいことを決めて真剣に考えている時かもしれませんし、もしくは何がしたいかが決まらず漠然と悩んでいる時かもしれませんね。将来はこれからどんどん変えていくことができると思いますし、変わっていってしまうものだと思います。なので、最初は自分のやってみたいことに素直に従ってみてもいいかもしれません。いっぱい考え、でも悩みすぎずにやってみたいことを探してみてください。興味を持ったことを進めていると、どんどん別の新しい興味も生まれてくると思います。そういう意味では研究は自分の興味で進めることができて楽しいですよ。