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  • 小島 理沙助教
  • Risa Kojima
  • 応用化学科
  • 研究室レーザー光化学研究室
  • 専門分野生物物理学
  • 担当科目英語JP1、卒業研究1、卒業研究2
    • エネルギー変換
    • 微生物
    • タンパク質
Q1研究の内容を教えてください。

 『光合成』と聞くと、植物の葉緑体で起こる反応として教科書にも詳しく載っていて、もう既に解明されていると思われるかもしれません。しかし、地球上には多様な光合成生物が生息しており、光合成反応そのものも非常に多様で未だ解明されていないことがたくさんあります。私は嫌気性光合成細菌(酸素存在下では生育できない光合成細菌)が持つ『光合成反応中心』と呼ばれる、色素を結合したタンパク質のエネルギー変換機構について研究しています。この研究を通して、さまざまな光合成生物が共通して持つ特徴や基本原理についての知見が得られれば、光エネルギーの効率的な利用(人工光合成など)にも役立つと考えています。

Q2研究に興味を持ったきっかけを教えてください。

 私は、小中学生の頃から科学、特に化学に興味を持っていました。当時から『よくわからない面白い現象』に魅力を感じ、理解したいと思っていたのですが、その現象の一つが『光合成』でした(他には宇宙や素粒子などにも興味がありました)。「光は手で掴み取ることすらできないのに、光合成で物質が生産される?」という疑問から、私たち人間には実装されていないこの現象をつきつめて理解したいと思ったのが研究に興味を持ったきっかけです。

Q3高校生へメッセージをお願いします。

 皆さんが楽しく前向きに取り組むことも、苦しみもがきながら取り組むことも、迷いながら足踏みしてしまう時間も、全て皆さんのかけがえのない経験となります。人生に無駄なことはありません。たとえば一見無駄とも思えるような勉強であっても皆さんの思考の土台となり、後々皆さんを支えてくれます。そして、興味を持った事に対してどんなに小さな一歩でもいいので少しずつ踏み出していきましょう。環境がなければ探してください。人に頼ってもいいんです。皆さんが心から楽しめる道を歩めるよう応援しています!