- 林 紗千子助教
- Sachiko Hayashi
- 生命医科学科
- 研究室タンパク質修飾生物学研究室
- 専門分野分子生物学、細胞生物学
- 担当科目基礎生化学実験、応用分析化学実験、分子生物学実験、英語JP1
- Q1研究の内容を教えてください。
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私たちの体(細胞)の中では、DNAに刻まれた遺伝情報がRNAやタンパク質の働きを介してはじめて機能を発揮します。この遺伝子発現の過程には、情報を伝えるRNAや材料を運ぶRNAなど、さまざまな種類のRNAが関与しています。その中でも私は、タンパク質合成に不可欠な「運び役」であるtRNA、さらにはその中に存在するイントロンに着目し、その機能制御や、まだ十分に理解されていない役割の解明に、真核細胞のモデルである酵母を用いて取り組んでいます。より単純化された細胞系での基礎的理解を深めることで、複雑な高等生物における病気の原因究明や新たな治療法開発につながるような本質的役割の解明を目指しています。
- Q2研究に興味を持ったきっかけを教えてください。
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私は幼い頃から、いろいろなものに対して直ぐに「なぜ?なぜ?」という、疑問を抱くような子供でした。そのため小学生の頃は自由研究が大好きで、自分で見つけた疑問に対して、試行錯誤しながら少しずつ答えを見出してゆく、その過程そのものがとても楽しかったことをよく覚えています。また「自分とは何だろう」といった少し哲学的なことを考えるのも好きでした。そうした経験や思いから、やがて生命のしくみを理解することは、自分という存在を理解することにもつながるのではないかと考えるようになりました。こうした素朴な思いをきっかけに、生物学分野の研究に関心を持ち、その道を志すようになりました。
- Q3高校生へメッセージをお願いします。
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皆さんには、いま挑戦していること、あるいはこれから挑戦したいことはありますか?大学に進学すると、これまで以上に自由に学び、自分の興味や可能性を深める機会に恵まれます。また解のある問題だけでなく、「まだ誰も答えを知らない問い」に向き合う場面も増えていきます。その中で大切なのは、必ずしもすぐにうまくいくことではなく、「なぜだろう」と考え続ける姿勢や、小さな失敗からも学ぼうとする気持ちだと思います。すぐに答えが見つからなくても大丈夫です。むしろ、迷いながら考え続ける中で、自分の興味や進みたい方向は少しずつ形になっていきます。皆さんのこれからの挑戦が、それぞれのペースで実を結んでいくことを願っています。
- おすすめの書籍
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ハマトンの知的生活のすすめ エッセンシャル版/P.G.ハマトン(著), 三輪 裕範 (翻訳)