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  • 民秋 均教授
  • Hitoshi Tamiaki
  • 応用化学科
  • 研究室生物有機化学研究室
  • 専門分野有機化学、光科学
  • 担当科目有機化学Ⅳ、生物有機化学
    • エネルギー変換
    • 機能材料
    • ナノテクノロジー
Q1研究の内容を教えてください。

 人工光合成で、エネルギー問題と環境問題を解決しよう!
 石油などの化石燃料に代わる再生可能なエネルギー源が、これからの社会にとって必要です。そこで、天然の光合成を分子レベルで理解・模倣して、太陽からの光エネルギーを化学エネルギーに変換する「人工光合成」システムを作りあげようと、化学的な手法を駆使して研究を進めています。人工光合成は、大気中の二酸化炭素濃度を増やさず・有害廃棄物も出さないので、地球環境にやさしい!

Q2研究に興味を持ったきっかけを教えてください。

 ものづくりが好きだったし、どうしてそうなっているのかが知りたかった。
 小さいときは、絵を描いたり、色んなものを造ったりするのが好きだった。有機化学を駆使すれば、いろんな機能を持った分子を作れることを知って、誰も作ったことのない有機化合物を作って、みんなの役に立てればと思った。
 小さいときから、周りにあるものがどうしてそうなっているかが知りたかった。「何で?」ということを周りの大人に聞いて、困らせていた。大きくなってからも、どうしてそうなっているのかを知りたいと思い続けた。人間を対象にした心理学と、自然を対象にした科学との選択を迫られた高校時代に、論理的に答えの出る理数系が好きで、自然科学を研究しようと思った。

Q3高校生へメッセージをお願いします。

 自然に目を向けよう!
 スマホからどんな情報でも手に入る時代ですが、身の回りにあるものにもっと目を向けてみませんか?外に出て見上げれば、昼間なら雲が流れ、夜なら月や星が輝いています。日の出や夕焼けもきれいだよね。山や川や海だって、どんどん変化していく。動物だけなく、植物にも目を向ければ、その面白さが見えてくる。その感動を忘れずに、そしてどうしてそうなっているのかに思いをはせて欲しい。すぐにわからなくても、自分でまず考えてみよう。そのためには、いろんな勉強が必要だ!若い人が自然を理解して、それを超えるようなものを造りあげてくれるようになったら、将来は明るい!!

おすすめの書籍

光化学協会 編『夢の新エネルギー「人工光合成」とは何か -世界をリードする日本の科学技術-』