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第1回 観光マネジメント専攻 設置記念シンポジウム 観光マーケティングと地域デザイン

日時
2023年10月8日(日) 13:30~16:30
会場
立命館大阪梅田キャンパス(大阪富国生命ビル5階)+オンライン(Zoom)同時配信
講演者/パネリスト

村山 慶輔氏

株式会社やまとごころ 代表取締役

講演者/パネリスト

佐藤 大介氏

株式会社東北アレンジャーズ 代表取締役

パネリスト

宮口 直人氏

株式会社ビズユナイテッド 代表取締役

コーディネーター
立命館大学大学院経営管理研究科副研究科長 
牧田 正裕教授

レポート

観光マネジメント専攻の設置を記念して、「観光マーケティングと地域デザイン」をテーマとするシンポジウムを、立命館大阪梅田キャンパスを会場に、オンライン同時配信で実施しました。コロナ禍を経て再び観光が注目される中、観光マーケティングや地域デザインをどのようになすべきかを改めて議論し、共有するための機会として企画しました。

まず、村山慶輔氏(株式会社やまとごころ代表取締役)による講演「インバウンドで日本をもっと元気にするために」では、インバウンド戦略の量から質への転換という視点から、訪日外国人旅行者一人当たりの消費額を増やすための様々な事例をご紹介いただきました。国外からみると日本の価値は高く評価されているが、私たち日本人がそれに気づいておらず、高付加価値な旅行体験としてステージング(企画・演出)できていないことについて実体験を交えながらお話しいただきました。続いて、これからの日本のインバウンド観光振興には、観光は異業種とのコラボレーションで可能性は無限に広がるため、視野が広く柔軟性があり、地域目線だけでなく世界目線を兼ね合わせ、稼げる仕組みを構築できる人材、もしくはそれらを備えた人材をコーディネートできる未来志向の人材が鍵であると述べられました。観光立国の実現に向け、観光MBA(観光マネジメント専攻)がその要請にいかに応えていくのかが今まさに問われています。

次に、佐藤大介氏(株式会社東北アレンジャーズ代表取締役)による講演「持続可能な地域づくりにおいて大切なこと」では、地域や企業が持続的に成長するためには、消費者視点でのマーケティングという観点から、古牧グランドホテル(現、星野リゾート 青森屋)の再生における様々な取り組みをご紹介いただきました。佐藤氏は、古牧グランドホテルを「青森文化を目一杯体感できる旅館」として再生するために、自社の売上を最大化させる正しい“消費者”を設定し、消費者視点で提供価値をデザインされてきました。組織やサービス提供の仕組みを見直し、地域との連携を通じて、事業再生や地域の活性化にどう取り組むかを考えるためのヒントをいただきました。

ゲストお二人による講演の後、宮口直人氏(ビズユナイテッド株式会社代表取締役)をパネリストとして迎えし、牧田正裕(経営管理研究科教授・経営管理研究科副研究科長)をコーディネーターに、パネルディスカッションを行いました。参加者からの質問も交えて、講演では触れられなかった様々な論点についても議論されました。

立命館大学ビジネススクールは、2024年4月に新専攻である「観光マネジメント専攻」を設置します。皆様のご入学や新たな連携がうまれることを楽しみにしております。