マーケティングはマーケティング職だけのものではない

著名な経営思想家であるピーター・ドラッカーは、「マーケティングとは、顧客の視点から見た事業全体である」との言葉を残しています。これは、マーケティングは顧客に対する価値の創造にかかわるものであり、事業のあらゆる部分が貢献するのだという見方です。つまり、マーケティングはマーケティング職だけが行うものでなく、経営者を筆頭に、開発、生産、営業、人事、総務、財務・経理、情報システムといったさまざまな職種・階層の人によって担われるものだということです。とはいえ、効果的なマーケティングのためには、独特の発想が求められます。それは、一言で言えば、顧客視点の発想です。マーケティングといえば4P（製品、価格、流通チャネル、プロモーション）という枠組みが有名ですが、そこには顧客視点という柱が不可欠です。本講座では、特にこれまでマーケティングにあまり縁がなかったと感じる方々に、顧客視点で発想するとはどういうことかを学んでいただきたいと考えています。

顧客視点で発想するということは決して容易ではありません。売り手としては、コストや技術の活用を第一に発想してしまいがちだからです。そうした売り手の視点を超えて、顧客が生活者、人間として何を求め、どのように購買を行うのかを起点として考えなければなりません。そこで、本講座では、マーケティングの概要をおさえつつ、価値を理解するための枠組みや、顧客の認識・行動の流れを捉える枠組みを通じて、顧客視点での発想に触れていただきます。

本講座の受講により、ご自身の業務の振り返り、改善につながることが期待されます。それは、仕事のやりがいを再確認または向上させることでもあります。今一度、顧客の視点からさまざまなことを検討したいという方は、ぜひ本講座を受講してみてください。

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  石崎 祥之 教授

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  鳥山 正博 教授

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  山田 雄一 氏

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  高橋 慶治 教授