講師は、企業内起業家(イントラプレナー)としてイノベーション・エージェント業を営む経営者であり、本学の修了生(MBA3期生)でもある。受講生は、観光マネジメント専攻の20名であり、講義テーマとしては、ビジネス創造におけるマーケティングリサーチの役割・種類およびCJM演習を交えた実践的な講義であった。リサーチの役割では、調査者のバイアスを極力排除した上でユーザーとの対話や使用する現場の観察の重要性を、リサーチの種類では、定性調査と定量調査の違いだけでなく、目的別調査の重要性を学ぶ事ができた。CJM演習では、受講生自身の夕食や買い物体験を通じて、行動と感情の起伏を子細に記録し、同様の体験でも個人によって得られる価値に違いが生じ、そこからビジネス課題のヒントを実感する受講生が多く見られた。
受講生のコメントシートでは、観光ビジネスにおけるリサーチの必要性や対話を活用したリサーチ手法について、演習を通して体感することができたという感想が述べられており、有意義な講義となった。