大学では、アテネオリンピックを目標に取り組んでいました。しかし1回生の冬に右のすねを疲労骨折してしまい、手術を受け、2回生の秋ごろまでリハビリの毎日が続きました。試合はもちろん、練習も歩くこともできない辛い時期でしたが、ここで挫折したら「強かった」選手で終ってしまうと思いました。オリンピックに出たいという想いと支えてくれた先生、トレーナー、家族、友人のおかげで怪我を克服することができたのだと思います。
それまで、ただがむしゃらにこなしていた練習でしたが、その怪我がきっかけで、どうしたら体に負担をかけずに効率よくバーベルを持ち上げることができるのか、からだの仕組みを意識して競技を考えられるようになりました。怪我で終わる選手にはなりたくないという思いが、結果的に自分を強くしてくれたのだと思います。
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