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第60回国民体育大会夏季大会成年男子エペ優勝

高校でフェンシングに出会ってから7年。技術面、精神面ともにフェンシングで成長してきた大賀さん。地元岡山県での学生生活最後の試合を見事「日本一」で締めくくりました。しかし、大賀さんのフェンシング人生は終わりません。「就職」、「国体三連覇」…フェンシングで培った粘り強さで次に目指す目標とは!?

出会いから2年半、全国レベルへ

フェンシングとの出会いは高校入学と同時。中学で剣道をやっていたので、「剣を使う武道」という共通点を持つフェンシングに興味を持ちました。瞬発力が必要とされるところが自分に合っていると思いました。高校2年生の時に、岡山県のトップ校を指導していた先生が来られ、全国レベルを意識して練習するようになりました。

3年生の夏のインターハイで全国4位(エペ)の成績を残すことができました。この経験が、自分のフェンシングが全国でも通用するという自信につながりました。そして、大学でもフェンシングを続ける決心をしました。

「エペ」体のどの部分を突いてもポイントとなる

自分で考えて勝つフェンシング

大学に入った時からの目標。それは「どうせやるからには日本一を目指そう!」というもの。しかし、入学当初は周りのレベルについていけず、自分と全国トップクラスのレベルとのギャップに苦しむ日々が続きました。

高校ではコーチに教えられることをそのまま実践すれば、上手くなり、勝つことができました。大学では「どうすれば強くなれるか」を学生が主体的に考えなければ勝てません。技術面はもちろんですが、「いかに相手を上手くだますか」という頭を使う部分を強化するようにしました。段々と試合に勝てるようになり、「自分もここでやっていけるかな」と思えるようになりました。

粘り強く「日本一」を目指す

3回生で初めて国体に出場。気づけば決勝で、何も分からないうちに勢いだけで勝ちあがってしまった大会でした。全勝で迎えた決勝戦。しかし、その決勝戦で負けてしまいました。この時は3人の団体戦だったので、ほかの2人の頑張りもあって優勝することができました。でも、自分では決勝で負けたことがとても心残りで…。この時だけでなく、思うように結果が出ず、やめたいと思ったことは何度もあります。でも、仲間が頑張っている姿を見ると自分も頑張らないと!という気持ちになるんです。次の試合こそは勝ちたいという悔しさもあってここまで続けることができました。悔しい思いをする度に「日本一」への思いは強くなっていきました。フェンシングを通して目標に対して粘り強く取り組むことができるようになりましたね。

「3分間」に賭ける想いとは…

大学生活を締めくくる最後の試合は岡山での国体でした。地元での開催だったので、いつも以上のモチベーションで臨みました。3分間という一瞬の試合に最高のコンディションを合わせることを常に頭においていましたね。試合では3分間に集中するということを自分のスタイルとして持っていました。3分間で5本突いたほうが勝ちなのですが、一般的には早いうちに勝負を決めようとする選手が多いんです。僕は大差をつけなくても時間を十分に使って最後まで集中して試合に臨んできました。試合が終わる瞬間まで、粘り強く集中することが結果的に勝利に結びついていったのではないでしょうか。学生としての最後の試合に友達や家族の前で優勝することができて、本当に嬉しかったです。

フェンシングが作った自分

卒業後は、先輩の勧めもあってメーカーに就職することにしました。仕事と両立しながらフェンシングは続けていきたいと思っています。フェンシングで培った我慢強さは仕事でもきっと活かすことができると思っています。何度も「ここは負けられない」という試合を経験してきているので、辛いことがあっても乗り越えられる自信はあります。

それから、「目標を立てること」でモチベーションが上がり、頑張れることもフェンシングを通して学びました。フェンシング以外の場面でも、具体的な目標を立てて、目標達成のために努力するスタイルを貫きたいですね。次の目標は「国体三連覇」。といっても、春から社会人で今までどおりの練習量を確保できるかは分かりませんが、三連覇できるよう工夫していきたいと思います。

何かに熱中してみよう!!

大学4年間を振り返ると、フェンシング漬けの毎日でした。授業の後、遊びに行く友だちを横目に練習に向かう毎日を辛いと思ったこともあります。でも、今思えばフェンシングがあったからこそ充実した大学生活を送ることができました。後輩のみなさんも、「これだ!!」という何か熱中できるものを見つけてください。それは、課外活動でもバイトでも勉強でも何でもいいと思います。そうすれば、きっと毎日が充実した4年間を過ごせますよ。

取材・文学生広報スタッフ 衣笠友美子(産業社会学部4回生)

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