立命館小学校

セカンドステージからその先へ

昨日、5年生児童を対象に「セカンドステージ説明会」を行いました。セカンドステージとサードステージで、どんな学びが待っているのか。立命館中学校・高等学校はどんな魅力をもった学校なのか、そこに向かって、これからの毎日でどんなことをがんばってほしいか、ということを伝え、児童一人ひとりに考えを深めてもらうこと・・・が表の趣旨ですが、私としては、とにかく、中学生になることやその先の人生を楽しみに思ってほしいなあというのが、一番の想いでした。

primary2/blog/detail/img/20210413

元校長としてのひいき目もありますが、立命館中高は本当に魅力的な学校です。特に私が好きなのは、生徒が自主的に物事を話し合って決めていく文化。生徒会を中心に、体育祭や文化祭、その他さまざまな行事を、自分たちで提案・企画・協議し、やり切ります。これは「正解のない問い」に対して他者との協働を通じて結論を見出し、実行するプロセスから学ぶ、という現代的な教育課題をかなり先取りしているなあと思って、生徒たちの姿を見ていました。

昨日の紹介の中で、特に児童の反応が面白かったのは「生徒が作る修学旅行」でした。このスライドを提示した瞬間、児童が最初に注目したのは「無人島コース」でした。

primary2/blog/detail/img/20210413-2

修学旅行は、生徒が実行委員会を立ち上げ、行き先から活動内容までを提案し、一年かけて学校側と協議します。2017年度の無人島コースは、デジタルデトックスも目的とした、サバイバル体験旅行。ご想像の通り、大変インパクトのある内容だったようです。ちなみに、写真は私も同行したパラオコース。実行委員の生徒たちが、パラオの大統領(!)と会う機会を取りつけてきて、「大統領と会うので、校長先生も来てください」との依頼を受けての同行でした。

今日見せてもらった感想文には「僕は高校生になったら、修学旅行をみんなで作る委員になります」と、すでに立候補もありました。この児童たちが高校生になったときには修学旅行の形態が変わっているかもしれませんが、何かを自分達で創り出そうという想いは、これからも存分に発揮できると思います。

そして、この日のメインは、「先輩のお話」でした。今年立命館大学2回生になった立命館小中高出身の先輩から、いつどのようにしてきっかけをつかみ、自分らしく成長していったのかということを、語ってもらいました。児童によりそった話の展開、しかも堂々とした発表の姿、みんな聞き入っていました。

primary2/blog/detail/img/20210413-3

児童たちの受け止めは、立命館中高ではこんなに海外研修に参加できるんだ、こんなにグローバルになれるんだ、ということでした。そうなんです。立命館中高には、グローバル教育でも日本中から注目される実践が多々あります。他にも、手を挙げればどんどんいろいろな経験を積むことができる、そんな学校だと思います。

ところで、私から児童に一番伝えたかったことは、「これからコースを選んだりするにあたって、自分でよく考えて決めてください」ということでした。これからの人生、たびたび大切な選択をしなければいけません。その時に、まずは大切な自分の人生に対して真剣な態度で向き合うこと、自分の興味関心や気持ちをよく理解して考えること、周りの人の意見も聞きつつ最後は自分でしっかり決めることが、自分のその後のがんばりを支えます。そういう姿勢を今から少しずつ身につけて、自分の選択に自信と希望をもって、あせらず、前に進めるようになってほしいと思います。

校長 堀江未来