立命館小学校

「一年生になったら♪」

4月24日土曜日、本来であれば学校施設見学会「リッツ校舎ツアー」の予定でした。来年度本校への入学を考えてくださっている子どもたちと保護者の皆さんをお招きし、教員との交流の場をもちながら、立命館小学校の特徴ある施設を見ていただく準備をしていました。しかし、おそらく新型コロナの状況が改善されることはないだろうという予測のもと、学校施設見学会は中止、その代わりオンラインイベント「一年生になったら♪」を行うこととしました。

立命館小学校では、新型コロナ対応方針として、「児童・保護者・教職員の健康安全を守る」ということを最優先に考えています。ですから、今回の決定もその方針に従っての判断となりました。そして第二の方針は「できることを工夫しながら、新しい事に挑戦していこう」です。今回のオンラインイベントも、入試部の教員を中心に急遽アイデアを出し合って、新たに企画したものです。

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4月7日に入学式をしてから、約2週間が経過しました。私はこのところ毎朝校門で登校してくる児童を見ていますが、1年生の様子、この2週間でずいぶん余裕が出てきたなあという印象を受けています。1週目は保護者が一緒に登校、学校玄関まで送っていただいていました。慣れない場所に来る緊張感と、おうちの方と一緒にいる安心感の両方で、なかなか私の顔を見てあいさつをするまでの余裕はないようでした。そして2週目、1人で校門を通って、玄関に向かっていく1年生の姿には、私も一人前の人間ですよというような、頼もしさを感じます。自分からあいさつしてくれる子も増えてきました。

「一年生になったら♪」オンラインイベントでは、一年生の最近の様子を動画でみていただいた後、子どもたちから学校のことについて質問をしてもらいました。zoom越しではありますが、そんなことは全く意に介さず、子どもたちはたくさん元気に手を上げてくれました。「どうしたらお友達ができますか」「知らないことを知るためにはどうしたらいいですか」「ロボットはどうやって作りますか」「本は何冊ありますか」「お友達とどうしたら仲良くできますか」などなど、とても大事な質問ばかりで、一年学年主任の宮本先生と私で一つずつ考えながら、答えていきました。

中でも印象的だったのは、「どうしたら楽しく過ごせますか」という質問。「楽しく過ごすために」という意識をもっている時点でとても立派です。宮本先生は「自分が楽しいと思うことを大切にしてください」というとても大切なことを答えてくれました。それを受けて私からは「楽しいと思うことは一人ひとり違うので、自分が楽しいと思うことを他の人にも伝えてみること、他の人が楽しいと思うことを自分もやってみること、そうやって楽しいことを増やしてみてください」とお話ししました。

それにしても、小さい子どもたちの質問は、極めて哲学的かつ本質的です。こちらも真剣に考えて、ごまかしのない言葉で答えないといけません。今回は20分間という限られた時間でしたので、全ての挙手に答えられず残念でした。問いをもつという姿勢は、これからも大切にしてほしいと思います。

校長 堀江未来

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