小学校1・2年生のピアサポート
はじめて1年生と2年生の児童数名に仕事をお願いしました。それは、私の名刺をあずかって、クラス全員に配る、という仕事です。「〇〇さん、私の名刺を預かって、クラスで配るというお仕事、お願いできますか」と聞くと、いつもより少しキリッとした表情で「はい」と言ってくれます。
これは、「学校探検」の一部でのこと。学校探検では、2年生が1年生とペアになって、学校の中を案内します。小さな二人組が次々と校長室に立ち寄ってくれ、「ここは校長室だよ」「校長先生たちがお仕事する部屋だよ」「あの人が校長先生だよ」との解説も聞こえてきます。校長室では、本当であれば一人ずつ名刺を渡したかったのですが、密になることを避けるため、今回は各クラスの代表者に渡すことになったのでした。
校門で帰りを見送っていたら、「校長先生の名刺をもらって、ノートに貼ったよ」と報告してくれた1年生がいました。お願いした仕事はちゃんとやってくれたようです。
ところで、立命館大学では「先輩が後輩の学びを導く」取り組みが盛んで、私自身も留学支援のピアサポート団体の指導にしばらく関わっていたのですが、これってこの発達段階にも有効なんですね。小さな後輩を任された小さな先輩もやはり、いつもよりしっかりした姿を見せようとするようです。ちょっと背伸びをしながら自分を成長させていく、できたことで自信をつけていく、そんなプロセスを応援したいです。
校長 堀江未来