立命館小学校

給食のお味噌汁

ある保護者の方から質問がありました。
「久しぶりに会ったお母様方と『小学校の給食が美味しい』って子ども達が話す、という話題になりました。特に味噌汁が美味しい!と。出汁はどうやって取っているのか、お味噌はどこのか教えてほしいです」
ということです。なるほど。

私も給食を食べますが、確かに美味しいです。お味噌汁も、出汁がきいていて、具沢山で、大好きです。でもどんな出汁と味噌を使ってどんなふうに作っているのか私は知りませんでした。そこで、この機会に、給食調理を担当いただいてる給食料理長の川崎さん
(https://www.ritsumei.ac.jp/primary/life/lunch/)にたずねてみたところ、いろいろと丁寧に教えてくださいましたので、先の質問へのお返事をここで書いておこうと思います。

わかったことは、
・出しは鰹削り節と利尻昆布でとっている
・給食調理は制限時間が限られるので、その間にしっかり出汁が取れるような量と時間を工夫している
・昆布は60~65度で15分キープ。昆布を取り出してから鰹節をいれて15分ほどおき、落ち着いたら出汁をとる
・味噌は滋賀県大津市の手作り味噌で、天然味噌や八丁味噌などをブレンドして使用している
・770人分作るので、お味噌は9キロ、お味噌汁は具材なしの状態で95リットルになる
ということです。給食調理に関わっては多々制限もある中で、いろいろと工夫していただいていることがよく分かりました。

おうちで再現するにはどうしたらいいんでしょうね?と伺ったところ、うーん、具材から出る出汁も含めて、全く同じものをご家庭の人数規模で再現するのは難しいかも・・・ということでした。季節や味噌の状態によって塩分の調整もされているそうです。それでもご家庭で試してみるならば、具材を別の鍋で煮て(お吸い物ぐらいの出汁で下味をつけて)おいて、最後に合わせるという方法もあるかも、とのことでした。

家のご飯でここまでの手間をかけることは、私には無理ですが、学校のお味噌汁に興味をもった子どもたちが家で再現に挑戦するのは面白いかもしれません。そして、毎日普通にいただいている給食の裏には、さまざまな工夫があるということを、子どもたちにも改めて伝えていきたいです。これからも感謝の気持ちで給食をいただきます。

校長 堀江未来