LEARNING
多様化・複雑化が進み、新しい問題が次々と⽣まれている社会。
今、多様な⼈間観にもとづく新たな課題解決へのアプローチが求められています。
総合⼼理学部では、多彩な⼼理学分野と隣接分野をむすび、
これまでの⼼理学教育とは⼀線を画した学びをとおして
⼈間を総合的に探求することを⽬指しています。
医療や教育、メディア、コミュニティ、司法、
そして、ビジネスと暮らしのさまざまな場⾯において
新たな「⼼理学」活⽤の道を、ともに切り拓いていきましょう。
進路を見据えた履修モデルで学び、
総合力と専門性を併せ持つ人材へ
総合心理学基礎科目で心理学および隣接領域を幅広く学んだ後に、自分の進路を考えながら履修モデルに沿って総合心理学専門科目を履修します。総合心理学専門科目では下位区分として「認知・行動」「発達・キャリア」「社会・文化」を設け、心理学の専門分野を系統的に学びます。
また「ヒューマンデータサイエンス」「実践」「特殊講義」では自分の目的に応じて研究力と実践的応用力を身に付けていきます。
6つの専門
認知・行動
知覚心理学や認知心理学、行動分析学、認知行動療法をはじめとする領域の専門的知識を学修します。実験的な手法を用いて、特に量的なデータを扱った研究ができる学生を育成します。
発達・キャリア
人間の生涯発達や組織行動、行動経済学をはじめとする領域の専門的知識を学修します。高度な統計手法や行動観察法を用いて、質的、量的なデータを扱った研究ができる学生を育成します。
社会・文化
コミュニティワーク、多文化コミュニケーション、法と倫理などの領域の専門的知識を学修します。フィールドワークや行動観察法、会話の分析などを用い、質的、量的なデータを扱った研究ができる学生を育成します。
ヒューマンデータサイエンス
統計法やデータ解析などのデータサイエンス関連科目に加え、心を測定するための方法を体系的に学修します。研究から社会の現場まで幅広くデータを扱うことができる学生を育成します。
実践
アクティブラーニングを主体として、課題を発見し解決する力、グループワーク、プレゼンテーションなどのスキルを学修します。総合心理学を実践的に生かすことができる学生を育成します。
特殊講義
国際的な心理学の実践や研究の中で使える英語運用能力の学修に加え、最先端の心理学に関するトピックスについて学修します。激しく変動するグローバル社会の中で活躍できる学生を育成します。
総合的な人間理解を探求する
⼼理学とは、⼈間の⼼と⾏動を多⾓的な視点から探求する科学です。総合⼼理学部では、特に⼈⽂科学・社会科学をはじめとする⼼理学と隣接する専⾨分野に関わる科⽬は、学部共通の専⾨科⽬として位置付けています。「現代⼈間論」や「⼈間観の探求」といった科⽬で、哲学・思想分野と政治学分野に関わる分野を学び、「⼈間」についての総合的理解の基礎を養います。また「家族と⼈間」「⾏動経済論」「組織と⼈間」「産業・組織心理学」などを通して、「家族」や「組織」、経済現象を⼼理学的な視点から理解するほか、社会科学や⼈⽂科学の幅広い教養・知識を修得します。これらの学びは、⼀般社会でキャリアを重ねるうえで必要な素養ともなります。
多角的に人間を見つめる「目」を養うこと、それが、心理学の専門性を磨いていく根幹となり、多様な人間観を獲得することにもつながっていきます。
問題解決型学習(PBL方式)など
多様なアクティブラーニング
通常の講義形態とは異なり、学⽣⾃ら課題を⾒つけ、調査・研究を通じて解決し、論⽂作成や発表・議論につなげる少⼈数制のプロジェクト型学習を実施。さらに、実験・実習、地域や臨床現場と連携したフィールドワークなど、アクティブに学ぶことを通して、深い納得を伴う実践⼒を養います。
英語運用能力・
情報発信力を身に付ける
世界中から情報を集め、議論し、その成果を英語で世界に発信する⼒を養う「プロジェクト発信型英語プログラム」。研究成果を英語で発表する「Projects」と英語の基礎⼒を⾼める「Skill Workshops」という⼆本柱をもとに、グローバル・コミュニケーション能⼒の育成に取り組んでいます。
読む・聞く・書く・話すの4技能を評価する英語技能検定「GTEC」などを採り⼊れて学習の成果を可視化し、国際社会で活躍できる⼈材を⽬指します。
さらに、専門分野を英語で学ぶ「英語開講科目」も設置。実践的な英語運用能力を養うと同時に、国際水準で最先端の心理学の知識に触れる機会を通じて、国際社会で活躍できる人材の育成を目指しています。
臨床⼼理学を学び、
⼼理のスペシャリストへの道も
総合⼼理学部では、⼼理専⾨職である公認⼼理師、臨床⼼理⼠などのスペシャリストへの道も拓かれています。3回⽣の「臨床・実践演習(⼼理演習)」(※)では、医療、司法、教育機関の臨床関連施設、企業や社会福祉施設で活躍されている⽅々から学ぶフィールドワークを通じて、臨床実践のあり⽅を学び、適性を知ります。
そのうえで、4回⽣の「臨床・実践フィールドワーク(臨床実習)」(※)では、カウンセリング⾯接、グループ⾯接、認知⾏動療法、家族療法などをロールプレイで体験して、具体的な技法や知識を学びます。また、⼤学院へ進学することにより、新たな国家資格として創設が決定した「公認⼼理師」や「臨床⼼理⼠」を⽬指すことができます。
※履修には条件がございます。