LEARNING
多様化・複雑化が進み、新しい問題が次々と⽣まれている社会。
今、多様な⼈間観にもとづく新たな課題解決へのアプローチが求められています。
総合⼼理学部では、多彩な⼼理学分野と隣接分野をむすび、
これまでの⼼理学教育とは⼀線を画した学びをとおして
⼈間を総合的に探求することを⽬指しています。
医療や教育、メディア、コミュニティ、司法、
そして、ビジネスと暮らしのさまざまな場⾯において
新たな「⼼理学」活⽤の道を、ともに切り拓いていきましょう。
進路を⾒据えた履修モデルで学び、
総合⼒と専⾨性を併せ持つ⼈材へ
⼼のはたらきと⾏動の仕組みを実証科学で探求する「認知・⾏動」、乳幼児から⾼齢期まで各発達段階を捉える「発達・⽀援」、社会の現代的な対⽴や問題を⼼理学から解決する⽅法を学ぶ「社会・共⽣」という⼤きく3つの分野をもとに履修モデルを組み⽴て、⼼理学を系統的かつ専⾨的に学ぶべる環境を整えています。
さらに、⾝につけた知識を研究活動やグローバルな発信へとつなげる「英語」「研究法」「プロジェクト研究」「特殊講義」という科⽬群を展開。基礎から応⽤・研究、そして臨床⼼理⼠を⽬指す⼈のための学びまで、⼼理学分野をバランスよく、かつ、⾃分の⽬指す進路を⾒据えながら学んでいくことができます。
4つの専門ユニット
認知・行動ユニット
心のはたらきと行動の仕組みを
実証科学で探求する
人の心のはたらきと行動の仕組みについて、実験的方法を用いて量的なデータを用いて、科学的に探求し、人間そのものの理解を深めます。
「知覚心理学」「認知科学」
「応用認知心理学」 など
人間がどのように環境を認識し、情報を記憶し、判断や思考するのかを学修。
「学習・記憶心理学」
「行動分析学」 など
生物学的な背景を踏まえて、動機の形成や学習の過程を考察。
「応用行動分析学」「色彩論」
「認知行動療法論」
心理的諸問題に対処するための環境を適切にデザインし、実践的に介入する方法を学修。
発達・キャリアユニット
乳児期から高齢期まで
各発達段階を捉えるとともに、
組織やキャリア形成について学ぶ
乳児期から高齢期まで人間の発達について生物学的次元から社会・文化的次元までさまざまな知識を獲得し、
発達のメカニズムを学修するとともに、組織論やキャリア形成といった社会のメカニズムを高度な統計手法や行動観察により解き明かします。
「乳幼児心理学」「児童心理学」
「青年心理学」「中高年心理学」 など
各発達段階における人間の特徴について深く学修。
「教育・学校心理学」
「学校カウンセリング論」
「発達臨床心理学」 など
学校や家庭、地域での臨床的発達支援についての知識・技術も修得。
社会・文化ユニット
社会の現代的な対立や問題を
心理学から解決する
自己と他者の関係といった身近な対人関係から、地域やグローバル社会で発生する紛争問題までさまざまな人間関係における問題とその解決、その他メディア、ジェンダーなどについて、フィールドワークや⾏動観察法、会話の分析などを⽤い、心のはたらきと行動の仕組みをひも解きながら学修します。
「実験社会心理学」
「感情人格心理学」 など
社会の中での
人間の行動を分析。
「メディア心理学」「司法・犯罪心理学」
「コミュニティ心理学」
「文化心理学」 など
学校や家庭、地域での臨床的発達支援についての知識・技術も修得。
アドバンスドユニット
「英語」「研究法」「プロジェクト研究」
「特殊講義」の4つのアドバンスドユニット
身につけた基礎専門知識を研究に発展させるための手法を学びます。「英語アドバンスドユニット」は、1.2回生で身につけた英語力を継続的に発展させます。「研究法アドバンスドユニット」は、統計法や研究法をさらに踏み込んで学びます。「プロジェクト研究ユニット」は、プログラミングや⽂献の講読など、学⽣が各教員の専⾨的な研究や、海外プロジェクト等に参加し、研究の実際を体験します。「特殊講義ユニット」は、時事のトピックを取り上げます。
英語アドバンスドユニット
「海外フィールドスタディ」
「専門英語」
研究法アドバンスドユニット
「量的研究法」「質的研究法」
「心理学データ解析法」
プロジェクト研究ユニット
「プロジェクト研究」
特殊講義ユニット
「総合心理学特殊講義」
総合的な人間理解を探求する
⼼理学とは、⼈間の⼼と⾏動を多⾓的な視点から探求する科学です。総合⼼理学部では、特に⼈⽂科学・社会科学をはじめとする⼼理学と隣接する専⾨分野に関わる科⽬は、学部共通の専⾨科⽬として位置付けています。「現代⼈間論」や「⼈間観の探求」といった科⽬で、哲学・思想分野と政治学分野に関わる分野を学び、「⼈間」についての総合的理解の基礎を養います。また「家族と⼈間」「⾏動経済論」「組織と⼈間」「組織⾏動論」などを通して、「家族」や「組織」、経済現象を⼼理学的な視点から理解するほか、社会科学や⼈⽂科学の幅広い教養・知識を修得します。これらの学びは、⼀般社会でキャリアを重ねるうえで必要な素養ともなります。
多角的に人間を見つめる「目」を養うこと、それが、心理学の専門性を磨いていく根幹となり、多様な人間観を獲得することにもつながっていきます。
問題解決型学習(PBL方式)など
多様なアクティブラーニング
通常の講義形態とは異なり、学⽣⾃ら課題を⾒つけ、調査・研究を通じて解決し、論⽂作成や発表・議論につなげる少⼈数制のプロジェクト型学習を実施。さらに、実験・実習、地域や臨床現場と連携したフィールドワークなど、アクティブに学ぶことを通して、深い納得を伴う実践⼒を養います。
英語運用能力・
情報発信力を身に付ける
世界中から情報を集め、議論し、その成果を英語で世界に発信する⼒を養う「プロジェクト発信型英語プログラム」。研究成果を英語で発表する「Projects」と英語の基礎⼒を⾼める「Skill Workshops」という⼆本柱をもとに、グローバル・コミュニケーション能⼒の育成に取り組んでいます。
読む・聞く・書く・話すの4技能を評価する英語技能検定「GTEC」などを採り⼊れて学習の成果を可視化し、国際社会で活躍できる⼈材を⽬指します。
臨床⼼理学を学び、
⼼理のスペシャリストへの道も
総合⼼理学部では、⼼理専⾨職である公認⼼理師、臨床⼼理⼠などのスペシャリストへの道も拓かれています。3回⽣の「臨床・実践演習(⼼理演習)」(※)では、医療、司法、教育機関の臨床関連施設、企業や社会福祉施設で活躍されている⽅々から学ぶフィールドワークを通じて、臨床実践のあり⽅を学び、適性を知ります。
そのうえで、4回⽣の「臨床・実践フィールドワーク(臨床実習)」(※)では、カウンセリング⾯接、グループ⾯接、認知⾏動療法、家族療法などをロールプレイで体験して、具体的な技法や知識を学びます。また、⼤学院へ進学することにより、新たな国家資格として創設が決定した「公認⼼理師」や「臨床⼼理⼠」を⽬指すことができます。
※履修には条件がございます。