学部長あいさつ

⽴命館⼤学総合心理学部

学部⻑

矢藤 優子

変化の時代に、心を学ぶ

現代社会は‘VUCA(ブーカ)’の時代と呼ばれています。これは、Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字をとった言葉です。先の見えにくいこの世界で、私たち一人ひとりが自ら考え、行動していく力がこれまで以上に求められています。
このような時代において、人間の心の働きを深く理解する心理学の知見は、極めて重要であると私たちは考えています。自己理解や他者理解、対人関係、ストレスへの対処、意思決定、行動のメカニズムなど、心理学はさまざまな場面で活用できる学問です。変化に柔軟に対応しながらも、自分自身の価値観に基づいて選択し行動する力を育むうえで、心理学は確かな道しるべとなります。

総合心理学部では基礎から応用まで幅広い領域を学び、実践的な力を養う教育を提供しています。心理学を多角的に捉えるために、2021年度から「認知・行動」「発達・キャリア」「社会・文化」というユニットを設け、それぞれのユニットごとに臨床心理学の分野を配置しています。もちろん、国家資格・公認心理師取得のための科目も配置されているので、系統的に資格取得を目指すことができます。

そして、一回生は基礎演習、二回生は展開演習、3・4回生は学年合同の専門演習という小集団での学びがあり、仲間とともに、先生方からのきめ細やかな指導を受けることができます。4年間の集大成となる卒業研究では、自ら関心のあるテーマについて深く追究し、新たな知見をひらきます。語学においては、プロジェクト発信型英語という独自のプログラムによる学びがあり、短期・長期の様々な留学プログラムも用意されています。

本学部は、入学定員280名、教員数は30名以上、実習室・実験室など施設も含めて、心理系学部として国内では最大級の規模です。そして何より学生と教員の距離が近いことが自慢です。総合心理学部で皆さんとともに学び、成長することを教職員一同、心より楽しみにしております。