SUWA Eriko
子どもの心理臨床が専門で、愛着や発達障害について研究しています。子どもは環境に大きく影響を受けながら成長していくので、彼らが健やかに育つためには、どのような支援や環境が必要なのかを考えています。最近は特に、子どもを多角的にアセスメントすることで、よりよい支援につなげられるよう、母子関係の質のアセスメントや発達障害のアセスメントの在り方について研究しています。
学部時代は、勉強もそこそこに、ボランティアやアルバイト、サークル活動を中心に過ごす、普通の大学生でした。派手に遊んだり、いろいろなことに挑戦するタイプではありませんでしたが、些細なことで笑い転げて、良くも悪くも無為に過ごしていたように思います。
日本で修士を出て資格を取った後、イギリスの大学院で勉強し、トレーニングを受けましたので、私の学生時代は長かったです。英語が全然しゃべれず、年齢的にも習得がなかなか難しかったので、向こうの大学院の授業も実習も本当に苦労しましたが、その時に初めて積極的に勉強したように思います。
幼いころ、いわゆる子どもらしい子どもだったと思いますが、あれこれ想像することが好きな子どもでした。楽しい記憶も、悲しい思いや悔しい思いも、時間がたつと薄れていくけれど、どこに行くんだろう。食べ過ぎるとお腹に入らなくなるし、暑すぎると倒れてしまう。身体は耐えられないとつぶれてしまうのに、耐えられないほどつらい思いをしても、なぜ人は生きていけるのだろうと、夜な夜な布団の中で考え、こころの形を想像していました。
その後、「人の痛みのわかる優しい人になりたい」と思って、なんとなく心理学に興味を持ちはじめましたが、高校生のときに身近で阪神・淡路大震災があり、メンタルヘルスの重要性を感じました。そのときに初めて臨床心理士や遊戯療法の仕事を知り、将来とつなげて考えるようになり、大学で心理学を専攻しました。
基礎学力をつけるための勉強は、時に退屈で面白くないかもしれません。でも、大学で自由に学び、有意義に遊ぶための基礎になるもので、今しか身につけられないものだと思います。今のフラストレーションや不安も、ワクワクも感動も、高校生ならではのフレッシュな感覚なので、全部大事にして、よく学んでください。