YAN Lin

閻 琳

閻 琳
所属学部
総合心理学部
職位
特任助教
専門
社会心理学、動機づけ
主な担当科目
「心理学実験Ⅰ」
おすすめの書籍
自律的な学習意欲の心理学櫻井 茂男(著) 誠信書房2017年

現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。

動機づけについて研究しています。現在の研究テーマは、在日外国人留学生のアルバイト活動における動機づけに関する検討です。

日常生活において、我々は日々「理由」に直面しながら生活しています。例えば、海外旅行に行くため、英語の勉強を始めます。翌日の試験で良い成績をとるため、徹夜で勉強をします。また、日本語および日本文化を学ぶため、日本へ留学します。このように、すべての行動が何かの理由に喚起されているであろう。心理学の研究領域では、「理由」を説明するために、「動機づけ」という心理現象が用いられています。動機づけタイプによって、どのような結果をもたらすのか?どうやって動機づけの自己決定性を高めるのかを明らかにすることを目指しています。

どんな学生時代を送っていましたか。

学生時代は、学業とアルバイト活動、ボランティア活動で忙しかったです。

平日は大学に通い、授業には休まずに出席し、普通の大学生でした。文学部に所属していたので、言語学、社会学、歴史学、地理学、哲学、心理学などの様々な分野の授業を受講することができました。その中でも、一番関心があったのは心理学でしたので、3年次後期から心理学のゼミに入り、本格的に心理学を勉強しました。

休日は、飲食店、通訳、中国語の講師などのいろいろなアルバイトをしました。さらに、在日外国人の子供に対する支援活動(ボランティア)にも参加させて頂きました。そのおかげで多くの友人ができたと同時に、日本社会に対する理解が深まってきました。充実した大学生活を過ごすことができました。

現在の専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

翻訳者を目指していたので、大学の文学部へ入学しました。大学1年生の時、ある心理学の授業をきっかけに、人間の行動に対する関心が高まり、心理学に惹かれました。動機づけの研究を始めたきっかけは、自分自身の経験です。最初にやる気満々で自らやりたかったことは、いろいろな出来事を経験して、やる気がなくなって辞めたくなりました。逆に、嫌なことをやっているうちに、そのポジティブな側面にも気づき、やる気が出ることもあります。どうしてそういう方向に変化したのか、どの時点でその変化が生じたのかを知りたくて、動機づけの研究を始めました。

高校生へメッセージをお願いします。

自分自身で能動的に学習する能力を身につけることは
大学の特徴だと考えています。
高校までは、基礎知識を学ぶことが中心ですが、大学において、
知識を身につけるだけではなく、自ら考えていく能力が求められます。
自分自身で課題を見つけ、解決に至るまでの道のりは
決して易しいことではありません。
しかし失敗を恐れず行動し、反省から学ぶ、
この繰り返しこそが新たな発見と問題解決へと繋がるのです。
そして自分の力で問題を解決した時には達成感と共に喜びや自信、
何事にも代えがたい大きな感動があります。
多くの学生の皆様にこのような素晴らしい体験をして頂きたいと
心より願っております。

経歴・業績について

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