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07.30

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2026

総合心理学コロキウム 開催報告(6月・7月)

6月29日(月)と7月13日(月)に、総合心理学コロキウムが開催されました。6月29日(月)の企画では、OIC総合研究機構から2名の専門研究員をお招きし、それぞれの先進的な研究内容や、これまでのリサーチヒストリー、心理学での学びが今後のキャリアや研究にどのように活かされうるかについて話をしてもらいました。

さらに、7月13日(月)に開催された総合心理学コロキウム特別回では、「Growing Up After Sewol: How Disaster Shapes Relationships」(セウォル号以後の成長――災害はいかにして人間関係を形作るのか)と題する講演会が行われました。講師はKorean National Research Foundation Academic Research Fellowで文化人類学者のLee Yesung先生でした。

<心理臨床における理論と実践>

6月29 日の回にて、初めに登壇したのは、OIC総合研究機構の専門研究員である大島康寛先生です。大島先生は同志社大学心理学部を卒業後、立命館大学人間科学研究科博士課程前期課程・後期課程を修了して現職に就いており、公認心理師と臨床心理士の資格を持っています。「“視点”の心理臨床科学」と題した発表では、学部時代に心理療法の一種であるACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)などの書籍に出会ったことが研究の原点であると明かしました。不安やネガティブな思考を受け入れて距離を置く「文脈としての自己」や、関係フレーム理論を用いた研究に触れつつ、大島先生は「人の心を救うには理論と向き合うことも大切。自分の臨床の幅を広げるためには、理論と実践の融合にも活路がある」と実践における理論の重要性を説いてくれました。
コロキウム202606


<認知科学と情報学を統合した学際的アプローチ>

続いて、同じくOIC総合研究機構の専門研究員である下條志厳先生が登壇しました。下條先生は総合心理学部の1期生として入学し、2024年に人間科学研究科博士課程後期課程を修了した経歴を持ちます。「協同学習支援における認知科学と情報学を統合した学際的アプローチ」という題目では、当初は臨床心理士を目指していたものの、プログラミングや認知科学への関心からコンピュータを用いた協同学習支援(CSCL)の研究へと歩みを進めたリサーチヒストリーが語られました。VRやロボット、AIエージェントを活用して主体的な学びを支援する最新の研究成果を紹介した下條先生は、前期課程を1年で修了した自身の経験から、学内の「NEXTフェローシップ・プログラム」などの多様な制度を知り、制度を活用することの重要性を在学生に強く訴えかけました。
コロキウム202606

コロキウム202606


<コロキウム特別回 Lee Yesung先生の講演>

7月13日(月)に開催された総合心理学コロキウム特別回は、2014年に韓国で起こったセウォル号沈没事故を扱った講演でした。乗客・乗員476人を乗せた旅客船セウォル号が沈没し、304人が亡くなり、うち250人は修学旅行中の高校生でした。Lee先生は、遺族たちのトラウマと、それに向き合う自助グループの活動について丁寧に調査研究してこられました。ご講演は、社会的災害という観点からセウォル号沈没事故を捉えた内容で、社会的・文化的文脈からトラウマを捉えるという視点が特徴的でした。ご講演・質疑ともに精度の高い機械翻訳を用い、学部生・院生からも活発に質問が出されました。

コロキウム202606

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