NAKATA Yuki
心理学が社会に与える影響や社会でどのように受容されているのか、そして心理学が社会から受ける影響について研究しています。
心理学という言葉を聞いたことがない人はほとんどいないと思いますが、多くの方のイメージは「人の心が読める」や「フロイト」、「カウンセラー」だと思います。ただし実際に大学で心理学を学び始めると間違っている、もしくは心理学のごく一部であることがわかります。なぜそのような乖離が生まれたのでしょうか?
また公認心理師をはじめとした資格や大学教育制度とともに、研究や研究者に求められる役割も変容します。さらには新しいメディアやAIなどの技術により心理学での研究手法が変容することがあります。
上記のようなことを研究することにより現在までの心理学を見直し、未来の心理学のあり方を検討しています。
サークル活動のDJやクラブ通い、アルバイト、友人との鍋や飲み会、旅行と遊んでばかりいた学部生でした。もちろん成績も低空飛行でした。一方でサークル活動では、人がただ大人数いても盛り上がらないときがあり、人が少なくとも友人たちがいれば盛り上げるということから、いかに盛り上げるのかを集団という観点で思考錯誤し、社会心理学に関心をもつ良い機会であったと思います。また卒業論文の際に、実験協力者を集める際には、非常に役にたったと思います。
なんとなく修士課程に進んでからは、学部生のころに遊んでばかりいたことで心理学の知識が無いということに深く後悔しました。また法学研究者や実務家との研究により、学問間における心理学の立ち位置というものを意識することになりました。
「歴史をやってると知識がつくので賢く見える」という言葉で心理学史を修士課程のときからサブの研究として始めました。
当時行っていた司法に関する心理学の歴史を調べているうちに、フロイトやユングをはじめ、ビネーやシュテルンが司法に関わる心理学の研究をしていたにもかかわらず、ほとんど知られていない状況から歴史に名前を残るということに関心を持ちました。また当時の研究を見ていると、”最新”とされていた研究とほとんど変わらない結果から研究活動の意味について考えることとなり、現在の専門分野を志すことになりました。
大学では高校とは異なり、大幅に自由が増えます。
正解がない中で試行錯誤することは、研究も人生も今日の晩ごはんも同じであり、また失敗することも失敗したという経験となるでしょう。
ぜひとも、大学の内外で積極的に自分のしてみたいことにチャレンジしてみてください!